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思いのほか辛かった帯状疱疹


11月に罹患した帯状疱疹。1ヶ月経って漸く完治しました。
2度目ですが、こんなに辛いものとは正直思いませんでした。

1度目は中学生の時

ある日、脇腹から腰にかけて痛みを感じました。筋肉痛のような痛み。
「体育の授業で捻ったのかも・・・」と考え、湿布(昔なのでベタベタした白いやつ)を貼って対処。

しかし、全然治らない。それどころか痛みは増すばかり。
恐らく数日湿布していたと思います。すると、発疹が。
「湿布でかぶれた!」と思って湿布をやめてみたのですが、発疹がどんどん広がります。そこで、近所の皮膚科に。

そこで、初めて「帯状疱疹」の診断を受けます。
お医者さん「水ぼうそうを経験している人はウィルスを持っていて、何かのきっかけで発症するんだよ」と。
当時のストレスと言えば、高校受験や学校の人間関係。免疫が弱ったのでしょう。

飲み薬と塗り薬を処方され、その後はそんなに時間がかからず治った記憶があります。
当時は仕事や家事など義務もないので、家ではゴロゴロして過ごしました。ただ、寝込んだわけではないので、通学もしたと思います。
発疹が出る前の独特の不愉快な痛みの記憶は脳に刻み込まれましたが、受診してから痛みに苦しむことはありませんでした。


打ちそびれた帯状疱疹ワクチン

3年前のこと、友人から帯状疱疹ワクチンのことを聞きました。彼女はなぜか帯状疱疹のことを気にしていて、打つかどうするかをかかりつけ医に相談しているとのこと。

早速私も調べてみました。一度罹ったとはいえ、もう半世紀前のこと。発症リスクはあるだろう、と。
すると、友人が言っていたシングリックスのワクチンは、一生発症しない効果あり。しかし、高額(当時はまだ助成なし)で、副反応が強い。これを2回打たなければならないので、仕事のスケジュールを考えないといけない。

当時、自治体の助成がポツポツ始まっていました。我が区でもそのうち始まるだろうと予想し、その後検討することに。
助成が始まり、かかりつけ医に相談。予約すればいつでも打てると言われ、すっかりその気になったのですが、ちょうどマラソンシーズンで、大会をいくつかエントリーしていました。シーズンが終わってから、そして、仕事のスケジュールに空きが出てからにしよう・・・と。これが、2022年のこと。

2023年になって、今年こそ打とう!と思ったのですが、気になるのがやはり副反応。前述の友人は、接種し、コロナワクチンよりも辛い副反応があったとのこと。ちょっと覚悟が要ります。
ワクチンはできるだけ受けたくない方なので、いろいろ調べたのですが、シングリックス接種後の事例はあまりなく。コロナワクチンのような大変な副反応等もみつかりませんでした。

助成の書類も取り寄せ、2024年の夏前に、そろそろ打とうかと思った矢先。
コロナに罹患。その後、体調がなかなか戻らず・・・で、また延期。
秋になり、「またマラソンシーズン始まっちゃったな、定期接種もスタートするので2025年春に受けよう」と、
そんなこんなでグズグズしているうちに・・・・まさかの罹患。

これはあいつだ!まさかの2度目

11月6日。脇腹から背中にかけて、何とも言えない不愉快な痛みを感じました。じっとしていても、チクチクジンジンします。グー✊で叩いて紛らわしていました。
「この痛み、もしやあいつ!?」
「まさか!」
脳に刻み込まれていた半世紀前の記憶が蘇りました。

実は「一度罹っているので大丈夫なのでは?」という考えが、どこかにありました。かかりつけ医は「一度なったということは、いつでも発症するってこと」と言われていましたが、そうなのかな?と半信半疑だったのでした。

早めに皮膚科に行きたいと思いましたが、まだ発疹がありません。早く出て欲しい・・・。
11月7日夜遅く、背中にほんの少し発疹発見!お久しぶりのあいつでした。

11月8日、朝一番で皮膚科にGo!
発疹が少ないので検査できるかどうか・・・でしたが、何とか針を刺してキットに(コロナ検査のキットと同じような形のもの)。
先生は、結果が出ても出なくても、恐らく帯状疱疹だろうから治療はすると仰り、薬の説明を聞きました。
すると、看護師さんが「出ました!陽性です」と。おー、やっぱりね。

早く受診できてよかった!抗ウィルス薬も貰ったし、これで治る・・・と、その時は思ったのでした。

痛みがこんない辛いとは

発疹は背中に少し広がり(といっても5センチ四方)、お腹にもちょっと出てきました。それが10日ほど痒かった。

それよりも辛かったのが痛み。
神経の痛みというのはこんなに辛いものでしょうか。疼痛という部類。
左半身の背中、腰、脇腹、お腹…どんな体勢をしても痛い。
日中はそれほどではないのですが、夕方になってくると痛みが強まり、夜中が最高潮。「痛~い、痛~い😢」と声が出ました。ロキソニン飲まずにはいられません。

線維筋痛症や癌など闘病されている方が痛みに苦しんでいらっしゃる話をよく耳(目)にしますが、どれだけ辛いことだろうか・・・。ロキソニンなどでは効かない痛みでしょう。今経験している痛みの何倍ものがずっと続くわけです。正直、今回この程度でもメンタルやられそうになったのでした。

日によって程度の差はあり、ロキソニンのお世話にならない日もありましたが、これが2週間ほど続きました。クリニックの先生に話したのですが、ロキソニンで効くくらいのは、恐らく大したことないのでしょう。様子みてねと言われました。

2週間過ぎたころから、痛みは減ってきて、ロキソニンは不要に。しかし、不愉快な痛みが急に起こります。
一瞬「心臓痛い?狭心症?」「胃が痛いのかな?」「膵臓でも悪い?」と思ってしまいます。神経が痛いのか、内臓が痛いのかよくわからない。
そんな痛みが徐々に間遠になってきて、1ヶ月経過して、ほぼなくなりました。たまに「ズキン」とか「チクン」というのはありますが。

たった一ヶ月で体調が戻ったのでよかったのですが、仕事に集中できなかったり、出掛ける用事をキャンセルしたりしました。
10代の時の帯状疱疹と60代の帯状疱疹は辛さが別物でした。
つべこべ言わず、ワクチン打っておけばよかったと後悔。
ウィルスは身体の中にいるので、免疫下がったらまた発症するリスクはあります。
皮膚科の先生は、「3度目の罹患はさすがにないと思うけど、もし気になるならしばらくしてワクチンを打っておくこともできますよ」と。

今回の発症は胴体だったし、対処が早かったので、軽症で済みました。しかし、頭部や顔面だったり、治療が遅れたりすると大事になります。知人の知人は重症化して入院となったとか。
帯状疱疹ワクチン、一定年齢以上の方は検討されるとよいと思います。






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