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重厚な音 エフゲニー・キーシン ピアノリサイタル 2024/12/2

楽しみにしていた生キーシン。

席はステージ裏のP席の1列目。ピアノがすぐそこにあります。
キーシンは、若い頃から好きで、かなり昔にリサイタルに行った記憶がありますが、その後はもっぱらCDや動画です。
最近は、昔より素晴らしさが理解できるようになってきたので、ワクワクして登場を待ちました。

プログラムは非常に魅力的。
ベートーヴェン、ショパン、ブラームス、プロコフィエフと盛りだくさん。

プログラムに掲載されていた昔のキーシン。若い頃、可愛らしかった☺

キーシン、出てきて、前と後ろにもちゃんとお辞儀。
そして、座って位置や呼吸を整えることもせず、すぐに弾き出す。
最初から最後まで、ものすごく重厚な音、ダイナミックな音楽。P席でも全く遜色なし。身体全体を音に乗せ、時々唸る。鍵盤がっつり見えました。ソフトペダルはほとんど使わないけれど、多様な音色でした。
もう、嵐に巻き込まれたような2時間。
これぞ、キーシン!と、感激しました。
ショパン幻想曲、情熱的で泣きそうになりました。

アンコールは3曲。キーシンというと、アンコールを9曲弾いたことがあるという方らしいですが。プロコフィエフが圧巻でした。

キーシン、大好き!と叫びたくなるような演奏会。
カーテンコールでは、こちらの方むいてニコッとしてくれました。

キーシンは、2歳の時に耳コピや即興で演奏したという天才!現在50代。この10年間は脂ののった素晴らしい演奏を聴かせてくれることでしょう。
これからも楽しみです。

帰りがけ、後ろを歩く方が「キーシンって可愛い人だと思っていたら、おじいさんが出てきてびっくりした!」と仰っていました。欧米人は年配に見えるけど、キーシンは1971年生まれの53歳。「おじいさん」は可哀想😄と、思ったのでした。

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