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5つの新規上場市場

IPO(株式上場)といっても、いきなりトヨタやソフトバンクやユニクロと同じ条件を求められるわけではありません。東京証券取引所では「市場第一部(東証一部)」「市場第二部(東証二部)」「マザーズ」「JASDAQ(ジャスダック)」「TOKYO PRO Market」の5つの市場が用意されています。

トヨタやソフトバンクやユニクロなど有名な大企業は東証一部に上場しています。社会信用力は最も高く、資金調達額も膨大な金額になります。東証二部は東証一部へのステップアップ市場となっていて、中小企業向けの市場と言えるでしょう。この東証一部と東証二部を総称して本則市場と呼びます。

将来的に東証一部へのステップアップを目指しているベンチャー企業向けの市場がマザーズです。2017年にはマネーフォワードやUUUM、2018年にはメルカリやラクスル、2019年にはsansanやカオナビがIPOしています。
最近の東証のIPO件数の約6~7割がマザーズ市場でのIPOとなっているベンチャー企業には最も注目度の高い市場と言えます。

JASDAQは、「信頼性」「革新性」「地域・国際性」の3つのコンセプトを掲げている市場です。JASDAQには「JASDAQスタンダード」と「JASDAQグロース」という2つの区分があり、JASDAQスタンダードは、一定の事業規模と実績を有する成長企業を対象としていて、JASDAQグロースは、特徴的な技術やビジネスモデル持つ、より将来の成長可能性が高い企業を対象としています。

最後の5つ目 TOKYO PRO Marketは2009年6月に新設された新たな新規上場市場です。先述した4つの市場とは異なり、プロの投資家のみが参加できる市場で、他の市場に比べ資金調達力としては劣りますが、上場基準などはし易い形に設定されています。

出典:「東京証券取引所ホームページ」

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