畑を耕せ!
最近はどうしても書き出しがコロナウイルス関連になってしまうので、今日はあえて違う話題で。
この前、顧問をやらせてもらっている企業の社長に利益シミュレーションの解説をしていたところ、
「この利益は借入金の返済は入ってる?」
と聞かれました。
この意味わかります??
利益の話をしてるのに、借入金。
借入金は負債だからP/Lには出てきません。
でも、社長にとっては借入の返済も支払いだから費用と一緒だし、お金が減るんだから利益も減るもんだと思ってる。
ここはちょっとわかりやすく説明しなくちゃと思って説明を始めてみたら、あれ? どうやって説明すればいいのかわからない。
「会計には貸借対照表と損益計算書があって、利益を計算するのは損益計算書で、借入金は貸借対照表の負債だから損益計算書には関係なくて、利益には影響でないんですよ。」
我ながらなんて意味不明な解説。こんな専門用語だらけの説明でわかれば最初から苦労はない。
これはほんとちょっと仕事ができるようになったやつが陥る落とし穴にまんまとハマってるやつの症状。
専門用語でしか説明ができなくなってる。お客様との距離が開き、認識がズレ始める。お客様のニーズもわからなくなるやばい状況。
ということで、会計の基礎本みたいなやつをごっそり10冊くらい買ってきました。
さて、本題へ。
いろいろ大変なことが起こる人生ですが、なんで大変かというと、自分の思い通りにならないことがほとんどだからなんだと思います。
自分の思い通り、想定通りの人生なら、その人生を大変だと思うことはないと思うのですが、その人生はきっとつまらない人生なんだと思います。
だって自分の想像したことしか起こらないから慌てることもないし、驚くこともない。大逆転なんてないし、ラッキーもない。
そう考えると、今のこの経済状態や環境も全てマイナスだというわけではなく、人生を豊かにしてくれる出来事の一つだと考えることもできます。
ただ、僕が気になるのはSNSの中の世界。
多くの人が被害者モードで、国や会社を加害者に仕立て上げ、何もしてくれないと不満ばかりを言っている。
そんなのを見ていると、嫌な気持ちになるし、きっとそういう人は、平凡なら平凡で文句を言って、アップダウンが激しければそれはそれで文句を言う人種なんだと思う。
まぁ、主婦や学生がそんなことを言っているのはまぁしょうがないかなと思えるのですが、一番の違和感は商売をしている人までも、国や企業や金融機関に不満を言っていること。
そもそも商売をしようとして起業した時点でリスク覚悟で始めてるわけで、今のこんな状況はみんな同じ環境なわけで、たまたま自分のところは特に被害が大きく、先に出たかもしれないけど、その領域を選んだのは自分で、資金繰りが1ヵ月で苦しくなるようなビジネスモデルを作ったのも自分で、それを誰も助けてくれないと文句を言うのはなんか違う気がする。
一方で、何とか食いつなぐために必死に工夫を考え、行動している人たちもいる。
こういう人たちを見ると本当に頭が下がるし、こっちもできる限りお手伝いや協力、支援をしたいという気持ちになる。
神様もきっと同じだろう。
雨を降らせてほしいと毎日祈りはするけど何もしない信者よりも、
雨が降ることを信じて必死に畑を耕している信者では、
どっちを助けたくなるかは言うまでもない。
自分が神様に選ばれる行動をしているのか。
僕は無宗教なので、神様ではなく、お客様に選んでもらえる行動を取り続けたいと思う。
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