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新規上場の基準(形式基準)Part2

時価総額というものが上場の基準として各市場に設定されていますが、これは「株価×発行株式数」で計算されます。東証一部は250億円以上、東証二部は20億円以上となっていますが、マザーズは10億円以上、JASDAQには基準はありません。本則市場に比べてかなり低い条件となっています。

事業継続年数という基準もありますが、本則市場は3年以上なのに対して、マザーズは1年以上、JASDAQにはこの基準もありません。事業継続年数とは新規上場申請日から起算して、取締役会を設置して継続的に事業活動を行った年数のことを言います。

純資産額は総資産額から総負債額を差し引いた金額です。本則市場は10億円以上となっていますが、マザーズは基準無し、JASDAQは2億円となっているので、目指しやすい基準となっています。


流通株式比率にも条件があり、発行済み株式の内流通している株式の比率がマザーズは25%以上必要です。JASDAQにはこの基準はありません。

マザーズとJASDAQには「公募または売出し等の実施」と言われる形式基準が設けられています。これは他の条件が本則市場に比べて低く設定されてはいますが、世の中からしっかりと認められている企業だということを確認するための条件と言えます。
マザーズは公募500単位以上、JASDAQは1,000単位以上か上場株数の10%以上のいずれか多い数となっています。

利益額の基準についてもマザーズは設定されていないため、赤字であっても上場可能です。マネーフォワードが赤字で上場したのは記憶に新しいと思います。JASDAQは直前期の利益が1億円以上かまたは時価総額が50億円以上となっています。

いろいろ基準を書きましたが、マザーズでの上場を目指すのであれば、シンプルです。利益は必要ありません。時価総額10億円以上を目指すだけです。これができれば出資者も集まり、株主200人や1年間の事業継続も通常であれば問題なくクリアできます。

あなたの会社も時価総額10億円を目指してみませんか?

 (出典:日本取引所グループホームページ)

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