商品以上に作品づくりに時間を投資しよう
最近は夜寝る時にオーディオブックを聞くようにしています。
今まではYouTubeでお笑い番組を見てから寝ていたのですが、最近睡眠の質があまりよくないような気がしてきたので、オーディオブックに変えてみました。(睡眠の質の検証については1ヵ月後くらいにやろうと思います。)
英語の勉強も兼ねて「Zero to One」を英語で聴きながら寝ていたのですが、全く内容が入ってこない(日本語では何度か読んでいるので内容は理解しているが、それでもわかならい…)ので、昨日から日本語のオーディオブックの「サピエンス全史」に変えました。
言ってることは理解できるようになったのですが、それでも3分と意識が持たず寝てしまうので、話の内容は結局よくわかりません…。
さて今日は商品と作品について話していこうと思います。
唐突のように感じるかもしれませんが、「サピエンス全史」の著者のユヴァル・ノア・ハラリさんのことを考えたらこのテーマが思いつきました。
まず、商品と作品の違いについてから解説をしていきます。
商品とは、商いの品という字の通り、商売をするためのモノです。なので、商品が商品であるためには利益が出るという条件を満たしている必要があります。
一方、作品とは利益が出るかどうかよりも見る人に印象を与え、心を動かしてもらえるかどうかが重要なポイントになります。
この商品と作品は、ある人にとっては同一の場合もあるし、ある人にとっては全く別のものになる場合もありますが、どちらかと言えば別物になる人の方が多いのではないかと僕は思います。
例えば、映画監督。
映画監督にとっての作品とは、もちろん映画です。
自分が丹精込めて脚本を書き、キャスティングを行い、練習をし、撮影、そして編集を行い、一つの映画が出来上がります。
映画って商品でしょ?と思うかもしれませんが、映画監督の商品は、映画監督のディレクションや脚本、撮影、演出のスキルです。映画監督は映画を売って生計を立てているわけではないのです。
コンサルタントも同様です。
コンサルタントの作品とは、例えば出版した本や、時にはクライアント企業自体が作品と呼べるかもしれません。
でも、コンサルタントの商品は何かと言えば、もちろんコンサルティングサービスです。実際にコンサルティングを行うことで、お客様から報酬をもらっているのです。
このテーマを書くきっかけになったユヴァル・ノア・ハラリ氏も、「サピエンス全史」は作品であり、彼の大学の授業が商品なのです。(学者なのでそもそも商品というものを持っていないかもしれませんが)
商品と作品の関係は、簡単に言えば、マネタイズとマーケティング、バックエンドとフロントエンドの関係です。
僕らは商売を行うために、商品を徹底的に磨くという考え方を持っていますが、実はそれだけでは足りないのです。
商品で差別化を行うことは今の時代、とても難しいのが現状です。インターネットにより、情報格差がほぼなくなり、誰でも同じようなサービスを提供することができます。
そのため、買い手である消費者は何によって商品の比較を行うかと言えば、誰が売っているのものかによって購入の意思決定をします。
この「誰が」を判別するためのものが作品になるわけです。
作品を持っていない人は、この「誰」になることができないのです。
なので、僕らは仕事以外の時間はこの作品づくりに時間を投資し、何者かになる努力をし続けなければいけないのです。
映画監督であれば、家で仕事を待っているのではなく、自ら脚本を書き、映画館や代理店に持ち込み、映画化をしてもらえるように売り込まなければいけないのです。
コンサルタントであれば、仕事をさっさと終わらせて、自分の作品をつくるための時間、執筆をしたり、動画を撮ったり、セミナーを行ったりする時間に充てていかないと、いつまでも仕事が取れないコンサルタントになってしまうのです。
作品をつくるには少なくとも2年は見積もっておいた方がいいでしょう。
むしろ2年もかからないような作品は世の中にインパクトを残すこともできないでしょう。
キングコングの西野さんの絵本は構想から完成までに5年はかかったと言っています。
作品はこのかけた時間に対して収益という面ではあまりにも少ない見返りしかありませんが、実際の商売を持っている人には何十倍、何百倍もの見返りを与えてくれます。
いつから始めても2年以上はかかる作品づくり。
だったらとりあえずよくわからなくても今日から始めてみてはいかがでしょうか?
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