patagonia
アウトドアブランドの代表格
〈目次〉
1.はじめに
2.企業の理念と概要
3.歴史
4.商品の特徴
5.アフターサービス
6.おわりに
1.はじめに
patagonia(パタゴニア)は、1978年に登山家のイヴォン・シュイナードによって創設されたアメリカのパタゴニア社の社名を冠したアウトドアのブランドです。
今回は、アウトドアのブランドとして人気の高いpatagoniaについて、ご説明いたします。
2.企業の理念と概要
patagoniaのロゴマークは、アンデス山脈の山のひとつ、フィッツ・ロイ山をかたどった稜線(りょうせん)を入れたものです。
商品の機能性だけでなく「社会と環境に対して責任を持つ」。エコロジーの理念が企業活動のコアになっています。
1996年には、綿製品をすべてオーガニックコットンに切り替え、100%トレーサブル(追跡可能)なダウンの採用など、環境保護について先進的な取り組みを行なっています。
日本では、パタゴニア日本支社が1988年に設立され、現在、22の直営店を運営するほか、ECや卸売り事業も手がけています。
3.歴史
patagoniaは、アメリカのカリフォルニア州ベンチュラを拠点とするアウトドアブランドです。
登山家のイヴォン・シュイナードが1950年代にクライミング道具の設計、製造、販売を始める。73年にpatagoniaを創業しました。
4.商品の特徴
衣類を中心とした、高品質な物作りで耐久性に優れています。
「最高の商品を作り、環境に与える悪影響を最小限に抑える」、この理念が商品にあらわれています。
洗練されたデザインと耐久性のある商品は、筋金入りの自然愛好家から、都会に住むハイカー、さらにはテック関係者や金融関係者まで、幅広い層にファンがいます。
5.アフターサービス
商品は修理によって、長期の利用が保証されています。このサービスにより、購入者はその商品を長く愛用することができます。
環境意識に基づいた、この取り組みは、多くのフブランドイメージを高め、多くのファンを獲得しています。
6.おわりに
patagoniaは、環境保護団体への多額な寄付で調べています。
商品は競合他社よりも高価ですが、利益至上主義に反する一貫した理念により、多くのファンとリピーターを獲得しています。
以上
「地球が唯一の株主」。シュイナードさんは資産譲渡の際、同社の新たな形をこう表現した。議決権のない株式(全体の98%)を環境NPOに移し、残る2%の株は新たに設立した組織「パタゴニア・パーパス・トラスト」に信託した。議決権はトラストがすべて握り、パタゴニアが創業者シュイナードさんの意向を反映させ、環境重視の理念を守るように監視する。NPOにはパタゴニアが配当金として毎年1億ドル(約130億円)を支払い、環境保護に充てられる。
パタゴニアは、環境負荷の少ない素材を使った製品を開発したり、約40年前から社内に託児所を設けたりと、シュイナードさんの理想を追求した経営を続けてきた。2018年には会社の目標を「地球を救うためにビジネスを営む」に変更。大規模セールシーズンに自社の製品を「買わないで」という新聞広告を出し、大量消費社会に疑問を投げかけたこともある。
◆飛行機はエコノミー、愛車は中古
今回の決断は、ロッククライマーとして世界中を旅して地球温暖化の現状を目にし、「自然を壊すことは私たち自身を破壊することだ」と痛感したからという。同社は今後、気候変動対策と収益性の高い経営の両立を目指すことになる。世界の企業の中には利益追求だけでなく社会貢献にも重きを置こうとする動きもあり、自身の行動をきっかけに「大きなうねりができれば」と期待する。
取材は本社の一室で行われ、シュイナードさんはカジュアルな装いでふらりと現れた。「運転手はいないし、飛行機もエコノミークラスだよ」と笑う。もともと質素な生活を好み、会社の所有権を手放した後も「生活は何も変わらない」と語る。同じ家に妻と50年以上住み、携帯電話も通話以外の機能は使わない。ほぼ毎日、中古で買った日本車を運転して出勤する。
資産譲渡の手続きを終えて「ほっとしている」と話しつつ、気候変動との闘いは市民や各企業の取り組みが不可欠と話す。世界各地の人々に向け、「自分の強みは何か、自分に何ができるかを自らに問いかけてほしい」と呼びかけた