「タオイズム」について
1.タオイズムとは
タオイズムとは、道「TAO」を説き、不老長生を究極の理想とする中国で生まれた思想です。
人間も自然の一部と考え、天地自然の流れに添った生き方、人為を捨てて、自然の流れに添って生きる、古代中国の『老子』『荘子』の思想を基本としています。
2.竹林の七賢
紀元前3世紀から4世紀ころの中国で、高官や名士という地位でありながら、「老荘の学」(老子や荘子の思想)を好む人達がいました。
彼らは竹林に集まり、酒を飲んでは時代を批判し、それについて議論し、世俗の栄華や流行を笑いとばしたのでした。
簡単にいえば、肩書きや地位、見栄に翻弄されて、本来の自然な生き方を見失っていた当時の政治家や高官たちを批判し、もっと無為自然な生き方をするべきだと語り合っていたのです。
そして彼らは自由にとらわれない日々を過ごしていたようです。
彼らは七人いたので「竹林の七賢」といわれました。
3.タオイズムとは「道」TAOの哲学であり、生き方のこと
道に添って無為自然に明るく楽しく豊かに生きてゆく生き方、そのものがタオイズムです。
TAOとは「道」を表す言葉で、中国の紀元前4世紀ころに書かれたといわれる『老子道徳経』に説かれています。
そこに説かれている「道」とは、現代の私たちが思っているような、ある場所へゆくための道筋とか道路とかいう観念とは異なります。
「道」すべての現象や存在の根本であり、真理であると説かれています。
そして、「道」(TAO)は、とても広くてゆったりしていて 何者にも左右されません。
あるときは強く、あるときは柔軟で優しい。
そして常に変わることなくそこに存在していると説かれています。
参照元: 「道家(道)学院」Webサイト
以上