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「ウイスキー」について

ウイスキーにはいろいろな種類があります



〈目次 〉
1 ウイスキーの定義
2 ウイスキーの種類(産地で分類)
(1)ジャパニーズ・ウイスキー
(2)スコッチ・ウイスキー
(3)アイリッシュ・ウイスキー
(4)アメリカン・ウイスキー
(5)カナディアン・ウイスキー


1.ウイスキーの定義

日本におけるウイスキーの定義は、「酒税法3条15号」により、以下のように定められています。

・発芽させた穀物と水を原料にして糖化させ、出芽酵母によって発酵させたアルコール含有物を蒸溜させたもの。

・発芽させた穀物と水によって穀物を糖化させ、発酵させたアルコール含有物を蒸溜させたもの

・上述の工程で製造した酒類にアルコールやスピリッツ、香味料、色素、または水を加えたもの

簡単に説明すると、『穀物を使っていること』『蒸溜酒であること』『樽で熟成』させることが日本におけるウイスキーの定義です。


2.ウイスキーの種類(産地で分類)
(1)ジャパニーズ・ウイスキー
ジャパニーズ・ウイスキーとは、日本国内で製造されているウイスキーのことです。

・主な産地:
北海道余市郡の余市蒸溜所や宮城県仙台市の宮城峡蒸溜所など

・原材料:
大麦、小麦

・製法:
スコッチ・ウイスキーの製法と非常に似ている

・特長 :
ジャパニーズ・ウイスキーが製造されている蒸溜所はウイスキーづくりに非常に適した環境で、モルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーが製造されている

・主なメーカー
サントリースピリッツ
ニッカウヰスキー
キリンビール
本坊酒造
江井ヶ島酒造

国産のウイスキーで特に有名なウイスキーをあげます。
・サントリー:  山崎
・サントリー:  響
・サントリー:  知多
・ニッカ:  ザ・ニッカ
・キリン: 富士
・本坊酒造:  越百
・江井ヶ島酒造:  あかし

(2)スコッチ・ウイスキー
スコッチ・ウイスキーとはスコットランドのウイスキーという意味があり、イギリスの主要な製品として200ヶ国以上に輸出しています。

全てのウイスキーの生産量の60%はスコットランドで作られています。

・主な産地:  
スコットランド

・原材料:  
大麦麦芽、とうもろこし、ライ麦、小麦

・製法:  
スコットランドで精麦、糖化、発酵、蒸留、熟成までが行われる。麦芽を乾燥させるとき泥炭(ピート)による独特な香りがする。

・特長:
スコッチウイスキーの銘柄にはアイランズモルト、アイラモルト、スペイサイドモルト、キャンベルタウンモルト、ハイランドモルト、ローランドモルトなど様々な種類の銘柄がある。

・主なメーカー
ザ・マッカラン
タリスカー
グレンフィディック
ジョニーウォーカー
オールドパー
ザ・グレンリベット


(3)アイリッシュ・ウイスキー
アイリッシュ・ウイスキーとは世界5大ウイスキーの一つであり、アイルランドで製造されています。

スコッチウイスキーなどが生まれる以前の1900年ごろは世界で6割程度のシェアを占めていたこともありますが、今現在ではスコッチやバーボン、ジャパニーズウイスキーなどと比べるとシェアが低いです。

・主な産地:
アイルランド

・原材料:
大麦麦芽、とうもろこし、ライ麦、小麦、未発達大麦

(4)アメリカン・ウイスキー
アメリカン・ウイスキーとはアメリアで製造されているウイスキーであり、世界5大ウイスキーの1つです。

甘くまろやかな味わいの「バーボンウイスキー」や飲みやすい「テネシーウイスキー」、辛口の「ライ・ウイスキー」などアメリカ発祥のウイスキーが数多くあります。

原料によるアメリカン・ウイスキーの種類を原料と一緒に掲載します。

・バーボン・ウイスキー…トウモロコシが最低51%以上79%まで。

・コーン・ウイスキー…トウモロコシが80%以上占める

・モルト・ウイスキー…大麦が51%以上を占める

・ライ・ウイスキー…ライ麦が51%以上を占める

よくアメリカのウイスキー=バーボン・ウイスキーと思われがちですが、実は違います。バーボン・ウイスキーはアメリカン・ウイスキーの1種になります。

また、バーボン・ウイスキーの中には、ケンタッキー州で生産される「ケンタッキーウイスキー」とテネシー州で生産される「テネシー・ウイスキー」とに区分されています。

バーボンで有名なジャック・ダニエルはテネシー・ウイスキーになります。

・主な産地:
アメリカ

・原材料:
大麦麦芽、とうもろこし、ライ麦、小麦

・製法:
基本的にとうもろこしやライ麦、小麦などの穀物を原料とし、アルコール度数を95%以下で蒸溜させ、オーク樽で熟成させ、アルコール度数40%以上で瓶詰めする。

・特長:
アメリカでウイスキーが作られるようになったのは1622年からですが、当時は樽で熟成させていないので非常に飲みにくく、ハーブや香辛料を混ぜてごまかしていた。

18世紀に入ると、スコットランドの移民が現地の蒸溜技術を伝えたことで味が美味しくなった。、

・主なメーカー
ワイルド・ターキー
ジャック・ダニエル
ウッドフォードリザーブ
フォアローゼズ


(5)カナディアン・ウイスキー

カナディアン・ウイスキーはかつてアメリカで行われた禁酒法を機に爆発的に売上を伸ばした世界5大ウイスキーの1つです。当時禁酒法時代にカナダからアメリカへ大量にウイスキーが供給されたようです。

その後も、カナダから良質なウイスキーがアメリカに供給されたことで、さらにアメリカにおいて人気が定着しました。そして第2次世界対戦以降は世界的に注目され5大ウイスキーの一つとして認知されています。

・主な産地:
カナダ

・原材料:
大麦麦芽、とうもろこし、ライ麦、小麦

・製法:
穀物のみを原料として糖化させて発酵させ、カナダ国内で蒸溜し、容量700リットル以下の樽で最低でも3年間熟成させる。

・特長:
カナディアン・ウイスキーにはフレーバリングウイスキーとベースウイスキーの2種類があり、この2つをブレンドしたカナディアン・ブレンデッドウイスキーがある。 

・主なメーカー
カナディアンクラブ
カナディアンミスト


参照元: 「お酒のあれこれ 情報サイト」Webサイト

以上


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