「ウクレレ」初心者の練習の流れ
「ウクレレ」初心者の練習の流れはおおよそ次のようになります。
(1)ウクレレの各部位の名称をざっくり知る
(2)チューニングに慣れる
(3)正しい構え方でウクレレを持つ
(4)試しにドレミを弾いてみる
(5)コードストロークを習得する
(6)正しい手入れの方法を覚える
(7)TAB譜が読めるようになる
(8)リズミカルなストロークを習得する
(9)アルペジオを習得する
以降、それぞれについて、詳しくみていきます。
(1)ウクレレの各部位の名称をざっくり知る
まずはウクレレの各部位の名称を軽く知っておきます。
はじめの内は、しっかり覚える必要はありません。
ただ、部位の名称を知っておくと、後の練習の時にその名称が出てくるので効率的です。
(2)チューニングに慣れる
チューニングとは、弦の音程を決められた音にあらかじめ調律しておくことです。左手でどこも押さえていない状態で、ウクレレの音が1弦=ラ、2弦=ミ、3弦=ド、4弦=ソになっていなければなりません。
ウクレレの練習の前には、必ずチューニングが必要です。
ウクレレは他の弦楽器に比べて音程が狂いやすい楽器です。
クリップ型電子チューナー(クロマチック)等使って、ウクレレをチューニングします。
正しいチューニングの方法を覚えて、練習前に毎回行う習慣をつけます。
(3)正しい構え方でウクレレを持つ
まず、正しくウクレレを構える必要があります。
ウクレレと胸の間には少しスペースを開け、右手の前腕でウクレレのお尻の部分をしっかり支えるのがコツです。
そのことでウクレレを安定して演奏することができます。
但し、実際には自分が弾きやすい構え方で弾くのが一番なので、構え方にこだわりすぎる必要はありません。
ですが、「基本の型がある」ということは知っておくべきです。
基本の型には基本と呼ばれる理由があります。まずは基本の型で腕の動かしやすさやウクレレの安定性など、いろいろと試してみることをおすすめいたします。
(4)試しにドレミを弾いてみる
ウクレレをしっかり構えたら、試しに音を出してみます。ウクレレは、右手で弦を弾くことによって音を出します。
音の出し方は大きく分けると次の3つです。
①単音弾き
親指、または人差し指や中指を使って、弦を一本ずつ・一音ずつ弾くこと。主旋律やメインフレーズに使われます。
②ストローク
右手を上下に一気に振り抜いて、4本の弦全てを同時に鳴らすこと。弾き語りの伴奏からソロウクレレまで使われ、ウクレレ演奏の基本となる奏法です。
③アルペジオ
複数の弦を、一本ずつ流れるように順番に弾くこと。それぞれの音の余韻が重なり合うように弾くことで、美しく情緒のある印象を出せます。静かな曲によく使います。
まずは基本である親指の単音弾きで弦を弾いてみてください。
右手で弦を鳴らす感覚が分かったら、次は左手を使っていろいろな音程を出す方法です。
ウクレレの長く伸びた部分をネックといい、さらにその前面の部分を指板(フィンガーボード)といいます。
ウクレレは、左手の指で指板の上の弦を押さえることで、いろいろな音程が出せます。
下の画像は、指板のどこを押さえればドレミの音程が出るかを表したものです。
この「弦を押さえる」というのが、美しい音をだすためのとっても重要なポイントとなります。
なお、開放音とは、左手でどこも押さえずに弦を鳴らしたときの音のことです。
(5)コードストロークを習得する
コードストロークは、ウクレレ初心者にとって最初にして最大の難関です。
コードとは、和音をアルファベットで表記したものです。和音とは複数の音を重ねて組み合わせたもののことです。そしてストロークは、それらの弦を同時に鳴らすことです。
コード演奏は、左手で複数の弦を一度に押さえる必要があります。たとえば次の画像は、「G」と呼ばれるコードの押さえ方です。
このコードの押さえ方を覚えたり、コードからコードへの指を移動させるのが、初心者にとって一番習得に時間のかかる部分なのです。
とはいえこれは誰もが必ず苦戦する部分であり、誰もがいつのまにかできるようになっている部分です。
なによりコード演奏ができるようになると一気にウクレレが楽しくなります。
まずこれが出来るようになると出せる音の臨場感が増しますし、いくつかのコードを覚えれば簡単な曲も弾けるようになります。
(6)正しい手入れの方法を覚える
ウクレレの正しい手入れの方法について、覚えておきます。
日々の手入れは、練習後に楽器専用のクロス(布)でウクレレについたヨゴレをさっと拭いてあげるだけでOKです。
汗や手アカは放置しておくと空気中のホコリを吸い寄せ、さらにヨゴレがたまってしまいます。時間のたったヨゴレは落ちにくく、ひどくなると音質にも影響します。
(7)TAB譜が読めるようになる
比較的簡単に覚えられるウクレレ専用の楽譜があります。それはTAB譜(タブふ)と言います。
TAB譜とは、ウクレレの4本の弦と指板上の押さえるべき場所を、線や数字で簡単に表したものです。
どこを押さえるかが、ウクレレと重ね合わせながら視覚的に理解できます。
またTAB譜が読めるようになると、フレーズを構成するひとつひとつの音の長さを正しく把握することができます。
これはフレーズの正しいリズムとタイミングを知るためにとても重要なポイントです。
TAB譜の読み方を覚えたら、次に習得しておきたい二つのテクニックがあります。
それは「8ビートストローク」と、残しておいた「アルペジオ」です。
(8)リズミカルなストロークを習得する
実際の楽曲は、いろいろな長さの音符が組み合わさったリズミカルなフレーズで成り立っています。
とくに8ビートストロークと呼ばれる、4分音符と8分音符の組み合わせでできたストロークパターンは、とてもたくさんの曲で使われている定番ストロークです。
8ビートストロークができるようになれば、さまざまな曲にチャレンジできるようになります。
(9)アルペジオを習得する
アルペジオは他のテクニックより難易度が高いです。
ただ、アルペジオはウクレレプレーヤーなら必ず試したくなるテクニックですし、実際に弾いてみると楽しい奏法です。
アルペジオとは、右手の指をバラバラに動かして、何本かの弦を流れるように順番に弾くことです。
前持って、どの指でどの弦を弾くのかさえ先に決めておくのがコツです。
ただ、左手でコードを押さえつつ右手の指を動かすのは、慣れるまで時間を要すると思われます。
参照元: 「ウクレレ初心者のすすめ」Webサイト
以上