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積読のメリット


正直言って、私は「積読派」です。
増えていく一方の積読に、いったいいつになったら読めるのだろうと思うことは、多々あります。

「積読をなくすための断捨離術」のような言葉もあります。

ただ、少し調べてみたところ、積読にもメリットがあるようです。

▪️積読本は “買うこと”自体に意味がある 
読みきれるか心配して本を買うのをためらうと、買わない時点で読む選択肢は消えます。
その本に二度と出会えなくなるかもしれません。だからとりあえず買っておきます。手元にあればいつでも読めます。

▪️積読は知的欲求があると言えます
買った本が積まれた状況は、自分が知りたいことや欲求があると言えます。
本が目に入るところにあって、日常的にざっと眺めるだけでも、相当な知的刺激になります。

積読が多い状況は「まだ本を読んでいない」ということを示すのも確かなのですが、それは裏を返せば「多くを知りたいと思っている」ことの証明でもあります。

本当に大切なのは「積読を減らす」ことではなく、むしろ「積読を活かす」ことの方なのです。

▪️知識欲を無駄にしない、積読の活かし方
積読を活かす最良の方法は、もちろんそれを読むことです。しかし、本を次々読めるのならばそもそも積読なんて生まれません。

そこで、積読が無意味になってしまわないためにも、上手く積読と付き合っていく方法があります。

それは自分の本棚に「積読コーナー」を作ることです。本棚ではなくても枕元だとか、タンスの上だとか、場所はどこでも構いません。 

大切なのはなるべく目のつきやすいところに、なるべく多くの積読を配置しておくということです。

人間は目にした物や言葉をしばらく無意識下に留めています。

その状態で、前に見ていた物や言葉を再度目にしたり、関連する物事に触れたりすると、脳が普段よりも敏感に反応するという仕組みになっています。これはプライミング効果と言われいます。

積読にもこのプライミング効果を活用するのです。目につくところに積読コーナーを作っておけば、否が応にも目に入ります。

そのたびに「自分はこういうことに興味があるのだ」「こういうことを知りたがっている」と深層心理に刻み付けることで、あなたの感覚は研ぎ澄まされ、新鮮なひらめきが生まれてきます。

沢山の情報や機会があふれる毎日の中で、ときとして、大事なチャンスは何かに埋もれて見えにくくなります。

そのため、限られたチャンスの気配に敏感になり、素早く手を伸ばせることは非常に重要なことになります。そのチャンスは、あなたの積読の中に潜んでいる可能性があります。

▪️せっかくの本を「死蔵化」させない
頻繁に目にする場所に積読コーナーを作っておけば、積読の存在を忘れて「死蔵化」してしまうのを防ぐことができます。

積読は死蔵化させない限り、必ず自分の人生の中で息を吹き返してくれます。より具体的に言うと、積読のタイトルを見て「今真っ先に読むべきはこれだ」と優先順位が入れ替わる機会が訪れる時は十分ありえます。

そんなひらめきが浮かんだ時が、本を読むのに絶好のタイミングです。その好機に本を読めば、集中力も途切れにくく、内容にも深く入り込むことができ、読んだ本の内容が効率良く吸収することができます。

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積読はしないほうが良いなどと言われがちですが、最もさけるべきとは「積読を増やす」ことではなく「積読を忘れる」ことらしいです。

一瞬で本を読み終えることができない限り、積読は読書家の証でもあります。

積読を排除しようとするのではなく、むしろ上手に付き合っていくことで、読書の経験をより豊かなものにできるそうです。



以上

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