アメリカでバーベキュー文化が生まれた背景について
Background of the birth of barbecue culture in the USA
〈目次〉
1. 「バーベキュー」のルーツ
2. 味に深みをもたらす調味料
3. アメリカで洗練されたBBQカルチャー
1.「バーベキュー」のルーツ
今から約350年以上前、新大陸発見を目指していたヨーロッパ船籍の一行が、カリブ海のある島にたどり着いた。
先住民たちは、薪を焚き、櫓(やぐら)※の上で大きな魚を焼いていた。
※ 櫓(やぐら): 木材を組んで高く立てた台状のもの。
この調理法について、ヨーロッパ人が原住民たずねたところ、彼らは「バルバコア」と答えた。ヨーロッパ人はこの調理法を「バルバコア」と理解した。
実は「バルバコア」とは、原住民の言語では「木で組まれた櫓のこと」を意味していたのである。料理法のことではなかった。
その調理法は「バルバコア」としてスペインに伝わった。(本来の言葉の意味と異なる解釈である)。
そして、英語圏に伝わる際に、「バーベキュー」という言葉に変化したという説が有力である。
2.味に深みをもたらす調味料
もともとバーベキューは、肉の塊を低温で長時間かけて焼く調理法である。
それにより硬い安価な肉も、やわらかくジューシーに中までしっかり焼き上げられる。
肉質によっては約半日以上かけて焼くこともあるという。その手間もあり、古き良きアメリカでバーベキューといえば、肉屋で料理するものだった。
下味にRUB(ラブ)とよばれるスパイスミックスが擦り込まれた肉や魚は、どんなスパイスを使うかで味のベースが決まる。
そこに地域や家庭ごとに異なるBBQソースが加わり、さらに旨みが増す。
3.アメリカで洗練されたBBQカルチャー
パーティー文化の本場アメリカでは、1960年頃から一般家庭にバーベキューが普及した。
バーベキューパーティーでのピットマスターの役割は、調理をとりしきり、そこに訪れた人と人との会話をつないでいくこと。
バーベキューは親睦を深めるだけでなく、新たな交流を生む社交の場でもあったのだ。
参照元: 「Umekiki」Webサイト
以上