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「アサーション」とは

職場のコミュニケーションを円滑にするコミュニケーション方法について


「アサーション」とは、相手を尊重しつつ自分の意見を主張するコミュニケーション方法の1つである。

ハラスメント対策や、オンライン化でのコミュニケーション方法として注目が集まっている。

今回は、この「アサーション」」について解説したいと思う。


〈目次〉
1.アサーションとは
2.アサーションが注目されている背景
(1)ハラスメントへの意識の高まり
(2)テレワークの増加
3.アサーションの効果
4.3つのコミュニケーションスタイル
5.まとめ


1.アサーションとは
アサーションとは、相手を尊重しつつ自分の意見を主張するコミュニケーション方法の1つである。

アサーティブ(自己主張すること)なコミュニケーションを身につけることで、伝えにくいことをきちんと相手に伝えることが出来るなど、対等なコミュニケーションを取ることができるようになる。


2.アサーションが注目されている背景
(1)ハラスメントへの意識の高まり
育児介護休業法の改正や、パワハラ防止法の施行により、企業のハラスメント防止への取り組みが強化されている。

そのような中、相手を尊重しつつ自分の意見を主張するコミュニケーション方法は、ハラスメントを防ぐコミュニケーション方法として注目されている。

また年代差や立場を越えたコミュニケーションに悩む人には、このアサーションを技術として身につけることで、ビジネスに必要なコミュニケーションスキルを取得することができる。

(2)テレワークの増加
日本の労働環境は、新型コロナウィルスの影響により、テレワークの機会が増加した。

オフラインからオンライン主体のコミュニケーションに変わる中で、社内コミュニケーションの難易度が高まっている。

オンライン上でのコミュニケーションでは、相手の表情が掴めない、感情が読めないなど、対面では当たり前だったことに苦慮する人や組織が増えている。

そのような中、相手の状況や自分の言葉に目を向けるアサーティブコミュニケーションの需要が高まっています。


3.アサーションの効果
アサーションを身につけることによって、どのような効果が見込まれるのか、以降、解説する。

(1)対等な意見交換ができる
職場では、上司、部下、顧客といった、さまざまな立場の人と意見交換をする機会がある。


立場を越えて自分の意見を適切に主張するためには、アサーティブが推奨される。

アサーションによって、立場を前提に卑屈になる訳ではなく、相手を尊重しつつも対等な立場で議論することができるようになる。

(2)人間関係が円滑化する
自分の意見や要求を伝える際に、伝え方によっては、言葉が強くなってしまう場合がある。

アサーションを意識することで、相手に不快感を与えることなく、適切に自分の意見を伝えることができるようになる。

そのため、アサーションは人間関係を円滑にするために有効と言われている。

(3)相手を不快にさせずに断れる
ビジネスの場では、相手を不快にさせずに断ることが必要な場面も出てくる。

その際、相手を気にし過ぎて、歯切れの悪い回答をしてしまうと、かえって関係を悪化させてしまうことがある。

攻撃的にならず、相手を尊重しつつ申し出を断るためには、アサーションという考え方が重要になる。


4.3つのコミュニケーションスタイル
アサーションを適切に行うためには、どのようなコミュニケーションスタイルがあるか、理解することが大切である。

コミュニケーションスタイルとして、大きくは以下の3つに分類されます。


(1)アグレッシブ(攻撃タイプ)
アグレッシブは、他人に配慮せず、ただ自分の意見を強く主張する自己表現スタイルである。

一方的に自分の言い分を押し通すことが多く、大声で怒鳴ったり、相手を言いくるめたりして相手より優位に立とうとする傾向がある。

(2)ノンアサーティブ(非主張タイプ)
ノンアサーティブは、自己主張が苦手で、相手に合わせようとする意識が強い自己表現スタイルである。

単純に相手への思いやりから、意見を伝えられないケースもあるが、多くは自分に自信が持てず、「間違ったことを言いたくない」「相手に否定されたくない」という恐れから、自己主張ができない。

意見を率直に言えず、主張が無いように見えたり、逆に言い訳が多かったりするのが特徴である。

(3)アサーティブ(バランスタイプ)
アサーティブは、相手へ配慮しつつも、自分の意見を大切にする自己表現スタイルである。

自分の考えを強引に押しつけたりせず、相手の立場やその場の状況に応じて適した表現方法を選ぶことができる。

「アグレッシブ」とは違い、人間関係も適切に構築することができ、「ノンアサーティブ」が抱えがちな後悔なども残りにくいのが特徴である。


5.まとめ
前述したとおり、アサーションは相手を尊重しつつも自己表現が出来る、ビジネスシーンに必要なコミュニケーション能力である。

アサーションを身につければ、自分の主張が適切に相手に届くようになる。


参照元: 「HRBrain」Webサイト

以上

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