マガジンのカバー画像

Japan Poetry Review

89
日本の現代詩の批評フォーラム Japan Poetry Review (jpr) のうち、四元康祐が投稿したコンテンツのみ収めています。jpr の全貌は、以下のリンクからお入りく…
運営しているクリエイター

2017年5月の記事一覧

第48回ロッテルダム詩祭開幕:吉増剛造さんに会いに行こう!

今年もまたロッテルダム詩祭の季節がやってきた。なんと48回目だという。ほとんど半世紀にわた…

四元康祐
7年前
2

『言語ジャック』、音楽にジャックされる!篠田昌伸作曲、「創る会」演奏

久しぶりに日本へ帰ったら、嬉しいサプライズが待っていました。僕の詩集『言語ジャック』と『…

四元康祐
7年前
3

ジャンル横断「日本語詩歌人」三宅勇介インタビュー:嘱目・幻視・詩の過去と未来につ…

――三宅さんの短歌や俳句を読んでいると、その場の光景がまざまざと眼に浮かんでくることがし…

四元康祐
7年前
1

あらゆる詩的ジャンルを横断する「日本語詩歌人」三宅勇介インタビュー:快楽と自虐、…

2008年の『える―三宅勇介歌集』、2009年の『歌集 棟梁』に続いて、2017年2月に上梓された『亀…

四元康祐
7年前
10

詩人の肉声:LUNCH POEM@DOKKYO-獨協大学 原成吉ゼミからの贈り物

日本に帰国する楽しみのひとつが、尊敬する英文学者たちとの一夕だ。常任教授メンバーは獨協大…

四元康祐
7年前
3

三つの石原吉郎像:細見和之、野村喜和夫、三宅勇介(その1)

2015年後半、相次いでふたつの石原吉郎論が出された。まず8月に細見和之の『石原吉郎――シベ…

四元康祐
7年前
16

三つの石原吉郎像:細見和之、野村喜和夫、三宅勇介(その2)

細見和之の『石原吉郎――シベリア抑留詩人の生と詩』と野村喜和夫の『証言と抒情――詩人石原吉郎と私たち』について、前項ではその概観とアプローチを比較したが、ここではもう少し踏み込んで、具体的な詩作品に即しながら細見と野村の読み方を比べてみよう。いわば比較対照試験だが、被験者には「位置」という作品を選びたい。石原吉郎の代表作のひとつであり、第一詩集『サンチョ・パンサの帰郷』の巻頭に置かれている。    位置 しずかな肩には 声だけがならぶのではない 声よりも近く 敵がならぶの

三つの石原吉郎像:細見和之、野村喜和夫、三宅勇介(その3)

さて今回は歌人にして歌論家でもある三宅勇介による石原論だ。『短歌における石原吉郎の位置と…

四元康祐
7年前
2