【読了】シュガーアップルフェアリーテイル 銀砂糖妖精編
銀砂糖妖精編読み終えたので、感想を書きに来ました。
これで折り返し地点です。
銀砂糖妖精編は↑の3冊になります。
今回はどんな話かと言いますとーー。
ある日、アンとキャットは銀砂糖伯爵ヒューに呼ばれます。
アンとキャットはその場所へ向かうと、ペイジ工房長のエリオットとヒューに直談判して押しかけてきたキースと二人の男がいました。
ヒューはアンたち五人に「王城へ向かい、ある者から砂糖菓子の技術を学べ」と命じます。
そのある者というのが、妖精だったーー!!
というのが今回のお話の始まりです。
王城には砂糖菓子を扱う妖精、”銀砂糖妖精ルル”が秘密裏にかくまわれていて、銀砂糖伯爵のみに彼女の技術が継承されていった事実が明かされます。
どうして一気に五人にその砂糖菓子の技術を継承するのかというと、ルルの寿命が近いからです。
現在彼女の技術を継承しているのは現砂糖菓子伯爵のヒューのみ。彼が何らかの事故で死亡したら、その技術が失われるわけで、危機感を覚えた王族が腕利きの砂糖菓子職人にルルの技術を継承させる!と決め、アンたちが集められました。
ルルの砂糖菓子の技術を見て、アンたちは圧倒されます。
人間たちは今まで妖精の真似事をしていただけなのだと、今までの常識を覆されます。
特にアンたちを驚かせたのは、砂糖菓子を”糸”にし、それをはた織り機のような道具やかぎ針で編む技術です。
そうすることで、砂糖菓子が布状になったり、レース編みをすることができ、薄く伸ばしたものよりも透き通ったものになったり、更に細かい細工を造ることが出来ます。
アンたちはそれを習得し、作った砂糖菓子でルルの寿命を一年延ばすことが出来ました。
アンはルルに”銀砂糖妖精”を生み出し、ルルの技術を彼らに継承させることを約束します。
今回のお話は”銀砂糖妖精”を生み出すために苦労するアンたちの物語です。
アンたちの世界では妖精は”使役するもの”です。
妖精たちに”銀砂糖妖精”という人間と同様の称号を与える、といった人間と妖精の関係改善に一歩踏み込んだわけです。
銀砂糖妖精の育成にはアン、キース、キャットの三名が携わります。
まず、彼らは沢山の妖精を集めるため”妖精商人”に協力を仰ぎます。
銀砂糖妖精を育成したいから、妖精をタダで貸してくれ!
と妖精商人のリーダーに頼みに行くわけです。
この無謀な交渉は成功するわけですが、読んでいてハラハラしました。
妖精を集める算段が出来たアンたちは、彼らに砂糖菓子の作り方を教えます。
ずっと前にミスリルが『砂糖菓子の声が分かる』とか言ってたと思いますが、これが今回の話の伏線になるとは思いませんでした。
妖精たちは一週間で砂糖菓子の技術を体得します。
人間ですと十年くらいかかる作業を七日で体得するわけです。そんな才能の塊が指導している内に沢山現れるのです。
一年もすれば、銀砂糖職人をも上回る銀砂糖妖精が爆誕するんじゃないですかね。仕事取られそう……。
新事業が軌道に乗ってきたところに、ミスリルの寿命が訪れます。
アンはミスリルの運命に抗うことが出来るのか!
それは次回のお話。気になる方は是非リンクからお読みください!
調べてみたら6巻ぐらいあったので、砂糖林檎編は前後編でお送りします。
最終章、お楽しみに!