【読了】親王殿下のパティシエール3
昨日読み終わったので、読了感想書き込みます。
2巻の後半くらいで”カカオ”を仕入れることが出来るようになったので、チョコレート菓子も作れるようになってました。
ただ、マリーはパティシエールであり、ショコラティエではないので、ガトーショコラやチョコレートタルトなど、焼き菓子にチョコレートを混ぜるくらいです。
カカオを使うようになったのは、和考が抱える悩みを解決させるためであって……。カカオには滋養強壮の成分があり、他のキャラクターのセリフを拝借すれば「夜に元気になる」です。
和考の悩みを解決させるため、マリーはカカオの焼き菓子を彼女に教えます。そのお菓子を永麟の兄にもご馳走しようというのが3巻の始まりです。
この物語の皇子は沢山いて、永麟は第十七皇子、彼の兄永琰(えいえん)は第十五皇子。二人は同じ母親から生まれており、深い関係にあります。
ただ、永琰の位は新王なのに、永麟の位は貝勒で下です。
皇子の位については、年功序列というわけではなく、皇帝が定めるため実力で成り上がれるシステムです。功績で認められるか、お気に入りになるかですね。
和考は男であれば、上にいけたと言われるほど皇帝に溺愛されて育ちました。そのため降嫁するまでは永麟より二つくらいが上でした。
ただ、永琰は西洋の文化を毛嫌いしているため、マリーの事を快く思っていません。そして和考の夫の事が大嫌い。彼の気持ちや人間関係を知らなかったマリーはまた失態を冒します。
永琰はマリーの母親の出自について言及します。母親は清で差別されている民族ではないのか。その血が流れているマリーが屋敷で働いていたら大変なことになるから、言語については清に来てから学んだと言えなど永麟を通して注意します。大事にならないうちにフランスへ戻せと
ここでマリーは清国にいる間にやりたいことをやろうと思うようになります。
次期皇帝といわれる永琰に嫌われ、ピンチになったマリーは、永麟の継母に会いに行きます。
マリーが手土産に選んだお菓子は”ピエス・モンテ”。お菓子の家です。
永麟の屋敷の風景を飴細工やクッキーなどで作ったピエス・モンテは絶賛されます。
今までマリーの武器は洋菓子でしたが、ここからピエス・モンテも注目されることになります。
一番は、永麟の絵を残すことが出来るということですね。
1巻から「永麟は描いた絵を清国の人間に見せてはいけない」と皇帝に命じられています。見た人間は死罪とすごく重い。マリーは例外なので、永麟の絵を見ることが出来ます。
皇帝が何故永麟にそう命令したのかはわかっていません。ただ、永麟の絵は宣教師カスティリヨーネの画風と似ているということが関係しているのではないかと言われています。
永麟がフランスへ向かった本当の理由は、カスティリヨーネの絵を手に入れたかったというものがあります。
その話を聞いたマリーはカスティリヨーネについて調べます。
3巻もとても面白かったです。次巻が楽しみです。