詩_No.2

【冬の詩】

風花ばらりはらはなり
澄んで彼方の消息とどく
霜ばらばらりばりはらり
凍って記憶の足跡となる

【夏の詩】

あの公園にて遠くなりゆく
どったん くるらん ぽっこんゆ
どってん くらるん くるりるら
どらっと くらりゆ くるりるゆ
ゆーったん くらりと た

【無季の詩】

蒼い煙のけむるなどする
何もが見えて何もが見えぬ冷えた四肢
あなたは切り出し、頭を繰って返します
「淵沢。淵沢川は、いまも在るのか。」
いいえ、在りませんとも星の輝き。

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