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「推し」とはSNSのアイデンティティのひとつ

「みんなが推しを持っている」時代になりましたが、個人的には推しはありません。いろんなものが好きです。

なぜ皆が「推し」をアピールするのか

かつて履歴書や釣書・プロフィールの趣味の欄に「音楽鑑賞」を書く人は多かったと思います。
「音楽鑑賞」は、とくに好きなことや専門的な趣味がない人が書く言葉でした。常套句みたいなものですね。

SNSで発信するにあたって、なにか自己アピールできることを書かないといけないと考えたときに、無趣味な人は困るわけです。
でも好きなものの1つぐらいはあるから、それを「推し」としてアピールするという方法があるのですね。

またSNSでは専門的なアカウントが重宝されるから、推し用のアカを作っておくとフォロワーも増えやすくて手っ取り早いのです。
芸能人やメジャーな趣味を推しにすれば、仲間はすぐにできるでしょう。

つまり手っ取り早く仲間を作るのに「推し」が重要な役割を持っているということでしょう。

自分がボッチなのは推しがないから

僕なんかはSNSではかなりボッチ系だと思いますが、それはおそらく専門性がなくて、推しもないからだと考えています。
なにか無理やりにでも推しを作ってそれ専用のアカウントを作れば、ボッチは解消されると思いますが、そういうことを僕はしないんですよね〜。
飽き性で先が続かないから(笑)

SNSアカウントに簡単にアイデンティティを作れるのが「推し」

「〇〇好きとつながりたい」というのはまさに、推しなんですよね。
自分のタイムラインを〇〇で埋め尽くして、ハッシュタグを書いて発信すれば自動的にフォロワーは増えるでしょう。
そうやってアイデンティティを作ることは、比較的容易だと思います。
Web 2.0 の恩恵ですね。

Facebook に若者が寄り付かない理由の1つ

Facebook は実名制で複数アカを持つことを許していないSNSです。
だから推しアカを作りにくいのですね。
どうしても作りたければ、Facebook ページを作って公開するしかないでしょう。
最近ではプロフィールを追加できる機能がリリースされているから、推し用のプロフィールを作れば可能です。(ただしアカウントの扱いではなく、メッセンジャーなどの制約があるから注意が必要です)

ということで、実名自体にアイデンティティのある人(成功者)であれば、何を書いても友達はできるでしょう。
そうでない若者は、Facebook でアイデンティティを確立するのは難しいのだと思います。

参考までに

海外には LINE が普及しておらず、Facebook を LINE のように使っている人が多いという話があります。
だから Facebook 自体に意味がないわけではなくて、それなりの使い方があるということなのです。

とくに日本人は「仮装」とか「ニックネーム」「建前」「カタチから入る」などが好きなので、そういう「違う自分」を作るのに適したSNSを選ぶ人も多いのだろうという感想を持っています。

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