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本当のことを言うとアナログが一番いい

前回の記事

の続編として書いています。
一例として僕の好きな「音楽」を挙げて説明します。

音楽における音の良さ

生演奏がいい」とよく言われますよね。
特にクラッシックとかジャズライブとかはそう言いますね。ポップスでもライブが良いっていう人もいますね。
まあライブがいいというのは音の良さだけじゃなくて、その場の雰囲気とかアーチストが間近にいるということの良さもあるのでしょう。

CDで聴く方がいい」「PCにスピーカーがいい」という人もいると思いますが、それは音の良さというよりは好みの問題でしょうね。CDの音が好きスピーカーから出てくる音が好きというのはよく分かります。
あるいは生演奏を聴いたことがなくて言われているのかも知れませんね。

楽器の音などが直接耳に入ってくる以上にその音楽をリアルに感じることは無いと思います。
音楽を再生する装置が、その音楽をいかにリアルに再現するかという使命があるとすれば、どうしても生演奏には負けてしまいますね。マイクやアンプや記録装置を通すと、原音はそのままではいられません。

アナログ装置の場合はそこまでです。アナログを処理する回路や電線、記録媒体の品質が高ければ、原音に忠実に音を記録して再生することができます。

デジタル処理(デジタル化処理)

デジタルの場合は、音をデジタル化する処理が入ります。
音の波形を細かく分割して、個々の信号のレベルを数値データにするのです。(数学用語では微分

デジタル化処理について図解で解説されているページを見つけました。
難しいので波形の図のところをチラ見してください(笑)

分割の細かさは、大雑把にすることもできるし、無限に細かくすることもできます。無限に細かくすると個々のデータは無限に多くなるので、実際には限度を設けないと扱えません。

昔のデジタル処理は多くのデータを扱えませんでした。メモリやCPUの処理能力が低かったからです。
だから波形を大雑把に分割して少なめのデータ量を処理していました。

音楽を再生する際には個々のデジタルデータを組み立てて波形に戻す(数学用語では積分)のですが、きれいな波形には戻らずギザギザになってしまうのです。
そうすると元のアナログよりだいぶ悪い音になってしまうのです。

デジタルが進歩して短時間に多くのデータを扱えるようになって初めて、原音に近い波形を再現することが出来るようになりました。

つまり、デジタル信号は限りなくアナログ波形に近い波形を生成できますが、アナログ波形そのものは生成できないわけです。

記録と通信のためのデジタル処理

前回の記事にも少し書いていますが、デジタルデータは原理的に劣化しないので、記録保存性が高いのです。
他の機器との通信、ネットを介した通信など、伝送時のデータの劣化や変化が原理的に無いので、伝送性が高いのです。

よって、現代のコンピュータ・ネットワークの中で扱うのに、デジタルデータを置いて他に選択肢は無いのですよね。
高度情報通信ネットワーク社会」でやっていくんだと、どこの国もそう決意しているわけなので、少なくとも記録と通信は今後もデジタルに依存していくのでしょう。

直接感じられるアナログ

人間にとってアナログ情報だけが直接感じることができる情報であることに今後も変わりはないはずです。記録も通信も、もしアナログが許されるならば、無理にデジタル化する必要はなかったのですね。

アナログ装置の再現性

以上は音について説明しましたが、写真や動画など映像についても同じようなことが言えます。カメラやフィルムのことですね。

ただ個人的な印象では、オーディオ装置は特に原音の忠実な再現に重きを置いて開発されてきた長い歴史があるので、再現性は非常に高かったと言っていいと思います。

一般的なメディア向けのカメラのレンズやフィルムなどは、それらのテイストを楽しんだり、テイスト自体が芸術性の評価の一部になったりしたため、必ずしもリアルさが求められなかったという歴史的経緯があります。
(モノクロ写真などは全くリアルではないですよね)
また、必ずしもフィルムに定められた正しい方法によって現像されなかったケースも多かったと思います。
よって、オーディオ装置とは多少、事情が異なっていると思います。

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