SNSの喧騒を離れて・・
最近思っていること。
SNSは本当にざわざわしている。
とくに X は。
あそこにいると、さまざまな思いが浮かび、
投げかけ、問いかけ、
そして自分が放った言葉の余韻が頭に残って、ずっと気になる。
他人が放つ、無責任で、汚い言葉の数々を、
いつの間にか目で追っている自分がいる。
雰囲気に飲まれる。
あの街に暮らしていてよいのか?という気持ちがずっとある。
どんな友達がいる?
どんな仕事があった?
どんな笑顔が見られた?
10年ぐらい前は、あの街にも何かポジティブな空気が流れていて、
そこで出会った人と、飯を食いに行く仲になった。
楽しかった毎日もあった。
でも今は違う。
遠ざかりたいと思いながら、郷愁のようなものに引っ張られている。
形のないモヤモヤしたものとの関係を断ち切ることすら、難しくなっている。
突然、何も話したくない時間が訪れて、
タイムラインも川にしか見えなくなるとき、
ものすごく遠い昔の、
電話で人と話した時代の、
電車で1時間かけて出かけた人混みの、
喧騒と、幻想に紛れた夜の風、などを思い出し、
懐かしくなる。
あの街には、喧嘩する人も、訴える人も、誰かを傷つける人もいなくて、
みんなが楽しそうに酒を飲んで、踊っていた。
あるいは静かに、街角でタクシーを拾っている人がいた。
そんな街の方がよかったと思い、
確かにそこにあると思える姿で、もう一度目の前に現れてくれないかと。
それ以外には、
誰かの心の中を覗き見する装置などない、
自分の、静かな部屋に戻ってみたい気がする。
間宮貴子 "真夜中のジョーク"
作詞:竹花いち子 作曲:難波弘之 編曲:沢井原兒/塩村宰
1982年リリースアルバム "LOVE TRIP" 収録曲