カッコ悪いことをカッコ良く歌うのがロックだよ
言い放ってしまいましたが。
別にロックを限定するわけじゃないんですが、カッコ悪いことを歌っても良いんだよということが言いたいだけです。
商業主義に毒されたSNS
SNSが商用で利用可能なために、商用利用している人が非常に目立つし声がデカいから、基本的にSNSというのは商業主義に毒されていると思うんですよね。
商用ということは、決してマイナスイメージになることは言わないのが鉄則ですよね。商品・サービスの価値が下がったり、売れなくなるかもしれないから。なので、
良いことしか言わない
のです。
そういうことがSNSの常識みたいになってしまっているから、商用じゃない利用者までそっちに引っ張られるのです。
ポジティブなこと言わないといけない。ネガティブはフォロワーを減らす。
強迫観念以外の何物でもありません。
人間に良い面・悪い面があるのは誰でも知っていること
意外と人は他者を冷静に見ているもので、良いことを言っていてもそれが「嘘だ」と判断したり、悪いことを言っていても「これはためになることを言ってくれている」と感じたりするんです。
人間を信じれば信じるほど、その判断は確からしくなってくるのです。
人間には「洞察力」というものが備わっているのですから。
商用じゃない人は何を言ってもいい
僕自身、アバターなので(笑)すごくデカいことを言っちゃうわけなんですが、ツイッター民も同様で、凄いこと言い放つアバターみたいな人は沢山いますよね。
それが Facebook のような実名制のSNSだと途端に良いことしか言わなくなる。両方やってる人を傍から見てたら吹きますよ。
それでまた Facebook には異様に個人事業主とか会社経営者みたいなバリバリ商用利用の人が大勢いるから困ったものです(笑)
そうじゃない人が参加すると、隅っこのほうで細々と生きて行かないといけなくなります。
別に商売じゃなかったら、何でも言えばいいじゃないですか。
・・・といっても回り回ってどこから自分の噂が返ってくるか分からないところが SNS の怖いところですが。
Van Zant
まえに AOR として Van Zant を紹介したのですが、あれは確か80年代の頃の曲でした。
今回紹介するのは 2005年にリリースされた "Get Right With The Man" というアルバムの中の曲です。
80年代のサウンドとは打って変わって、骨太の、歌が全面に出ている完全なロックになっております。なので今回は AOR には分類しません。
2005年というと、日本は不況の真っ只中でしたね。失われた○○年という。あの頃の影響は今だに尾を引いていると思います。
アメリカも、そんなに好景気では無かったんじゃないでしょうか。
Van Zant について詳しいことは分からないので想像に過ぎないのですが、時代の空気を読んだのか、あるいは自らの体験を素直に歌に落とし込んだのか、こんな歌うたっていいの?と今なら思いそうなネガティブな歌詞の楽曲を、このアルバムでは惜しみなく歌っているようです。
そこがまたロックっぽくてカッコいいと、僕は思いました。
日本で言うと河島英五みたいなノリです。それをミレニアムでやっています。ま、ロックなのでもっと骨太な歌詞が付いているのですけどね。
恋愛が失敗する、つまり失恋する歌というのは数え切れないほどあるけど、それ以外の、生活や、人生や、仕事や、人間関係などに失敗する歌って少ないんですよね。何故なんでしょうね?
恋愛に失敗することだって、高校生ぐらいの時は一大事ですよ。それをしゃーしゃーと歌にしてメシ食ってる人が沢山いるんですよ。
というわけで(笑)
以下、手短に2曲を紹介します。
I Can't Help Myself
最初聴いた時、僕の歌かと思いました(笑)
おじさんが途方にくれた歌です。弾き語りに近い感じのカントリーテイストの曲。
割合わかりやすい英語なので大昔に TOEIC 600点台だった自分にもある程度メッセージは受け止められます。一応、翻訳して見ましたが。
Help Somebody
これも翻訳したんですけどね、全く歌詞が理解できませんでした。
どういうことを言ってるのか、不明です。これは難しい。
メロディはなかなか素敵な感じですよ。
僕は根が正直なので、嘘をついてまでカッコよくしたいとは思わないし、できるだけ自分の素直なメッセージを他人に受け取ってもらいたいと思う方なので、こういう曲を聴くと逆に元気が出てきます。
ロックはしんどい人には優しいんですよね。
ただ(笑)このアルバムの他の曲はそれほど自分には響かなかったので、アルバムとして音楽として、どうかというとハテナが2つぐらい付きました。
アルバム MP3 ダウンロード
CDは無さそうな(?)感じです。