元町の個性
元町に限らず、神戸自体がそうなんですが、意外と流行りに左右されない、「左右されたくない」感が漂う街なんですよね。
たぶん元々、神戸の人って独特の個性があって、その上に日本の西洋文化の発祥地(流行の発信地)だったという誇りみたいなものが重なっているんじゃないかなと思ったりするんです。
その意味では、日本の伝統文化の象徴でもある京都の人と似ている所もあるのかなあという気がします。
だから東京・大阪などから見た「神戸」、西宮など阪神間から見た「神戸」、神戸の人が自覚している「神戸」の間に多少の齟齬があるようにも感じます。
とは言え、元町も外国人が普通に居た大昔の、モノクロ写真に色を入れた絵葉書に写っているような元町とはだいぶ様相が変わっているし、今では外国文化を感じさせるものも認めにくくなってきていることは確かです。その中で、元々の神戸人気質だけがなんとなく残り続けているような印象を持つんですね。
僕は元町にとってはお客さんみたいなものなので、本当の元町の中身は分かりません。一時期、ちょっとだけ商店街の中にある事務所に勤めていたという繋がりぐらいしかありません。
ただ働いていた頃の印象としては、普通に西宮などにあった商店街の人たちとなんら変わらない、たぶんどこの商店街とも変わらない人々がそこにいた気がしました。
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