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Explayground Bar はじめました

こんにちは、フジムーです。最近Explayground Barという活動を始めましたので、その背景や実際に始めてみた最初の数回の様子などを書いてみたいと思います。

企画の背景

東京学芸大学とMistletoe(ミスルトウ)で立ち上げたExplaygroundの活動は、その立ち上げかたもかなり変わっています。大学のような大きな組織で新しいプロジェクトを始める場合は、あらかじめ綿密に計画を立てて、組織や予算や活動場所といった器を作って足場を固めてから実行に移すのが普通です。
しかしExplaygroundは遊びの中から学びが生まれることを目指しており、「やりたいことがあるのなら、やってみよう。」としていますので、企画運営自体も事務局メンバー各自がやりたい施策をどんどんやっていきながら、お互いにフィードバックし合って進んでいきます。
大学内でexplayerな研究者(心の底から熱中できるテーマをお持ちの研究者)を探してインタビューしはじめる人、テーマを絞ったイベントを企画しはじめる人、他組織とのコラボレーションに動きはじめた人、プロジェクトの動きの可視化方法を考える人など。そんなわけで、私も自分でやりたいと思ったこの企画を進めています。

これをやりたいと思った理由の1つ目は、Explaygroundの活動を認知してもらい、その目指すところを理解していただきたいということです。
Explaygroundのビジョンは一見分かりやすいようでありながら、掴みどころがない気持ちにもなります。文章で説明したものも作って学内関係者に読んでいただきましたが、それぞれに異なるバックグラウンドをお持ちの人が読んだ感想は様々で、怪しい布教活動でも始まったかと身構えてしまう人もいます(笑)。
そんな方々でも、対面でお会いしてじっくりお話すると大抵はすごく興味を持ってくださり(さすが教育の大学)、「そういうことなら僕は前からやりたいことがあったんだ」と乗ってきてくださる人も少なくないのです。
そうであれば、個別に説明して回るだけでなく、興味関心を持ってくださったかたに集まっていただいてざっくばらんに語り合う場があると良いのではないかと思いました。

そんな語りを通じて活動の仲間集めをしていきたいというのが理由の2つ目。この語り場は東京学芸大学の小金井キャンパス内で始めますが、大学関係者でなくても参加は自由。
特に小金井近隣のエリアは教育や学びに関心のある人、環境問題や新しいライフスタイルに取り組んでいる人・組織が多いそうなので、Explaygroundを一緒に作ってくれる人、コラボレーションすると面白そうな組織をどんどん見つけていきたいと思っています。
「Bar」と銘打っていますが飲食よりも語り合いを主にして、学生さんにも立ち寄っていただける場にします。

そういったディスカッションを通じて、我々企画運営者自身もこのプロジェクトの考えを常に練り直していきたいというのが3つ目の理由です。
冒頭で述べたとおり、このプロジェクトでは最初に全体像を計画しません。最初から明確に全体を見通せるすばらしい企画なんてあったら、それは新しいはずがありません(既に世の中で実現されているはずです)。
「わからない」ということを否定せず、むしろ肯定的に捉えて向き合っていきたいのです。なので、この場に集まるいろいろな人との議論を通じて、Explaygroundって何だろう、そこでどういうことが起きると楽しいのだろう、それを促すには何が必要なのだろう、ということなどを継続的に考えていきたいと思っています。

そして、もちろんこの場からExplaygroundでの具体的な学びのネタが出てくることも期待しています(4つ目の理由)。

始めてみたら

そんな背景から始めてみたExplayground Bar。週に1回のペースでこれまでに4回実施しました。場の作り方として幾つか留意していることがあります。
まず、集まった人たちがフラットに議論すること。そもそもExplayground自体も年齢や所属に関係なく一人の「学ぶ人」か「学びを支える人」となって活動する場を目指していますので、この語り場でも普段は「先生」とか「部長」とか呼ばれている人も一人の学ぶ人となって対等に話せるように気をつけています。特に普段役職を持っている人はニックネームで呼ぶようにするなど。

もう一つは、語り合いの中から出てきた話題やアイディアを各自がどんどんメモしていくこと。ざっくばらんな会話では、個々の話題が刹那的に通り過ぎてしまいがちで、その瞬間は心の中で「面白い!」と琴線に触れた話題や、その場ですごく盛り上がった会話も、次の話に行くと忘れ去られてしまいます。
話しながら積極的にキーワードやキーフレーズを書き出すことにより、気になった話題に後で引き返してみたり、盛り上がった話題はプロジェクトにして継続的に取り組もうというきっかけにしていただきたいのです。

さて、実際に始めてみたら、これまで各回 10~20人くらいの人が立ち寄ってくださっています。内訳は、大学教職員と地域の人と学生が同じくらいずつ適度に混ざっています。
最初は我々運営者が個別にお誘いした人が大半でしたが、徐々に口コミで来てくださる人もチラホラ出てきました。運営者ではない人から「教育で新しいことをやりたいと思ってるなら、あそこに行ってみるべき」と推されて来ました、という人もいたりして感激です。

議論の中身は、集まる人の組み合わせによって様々です。教育に関して自身で関わっていること(仕事・研究)での課題、社会の動きで気になっていること、地域の話題、最近のマイブーム、などなど。
そんな中から、「やりたいことをやっていいなら、これやってみたい」という発言がチラホラ出てくるようになってきました。先日の第3回では、学生3人がある話題ですごく盛り上がって興奮し、さっそく翌日から企画会議をし始めるという動きも生まれました。

今後

この活動はまだ始まったばかりなので、しばらく動かしながらさらに活性化する方法を試行錯誤していこうと思っています。
いまは平日の夜に「Bar」ということでやっていますが、それだと参加しにくい人もいるでしょうし、さらに多様な人々(例えば子ども)とお話していきたいと思いますので、昼間にもやるとか、大学の外でもやるとか、応用編も試していきます。
今後の実施予定は随時ExplaygroundホームページFacebookページで告知しますので、ぜひご参加ください。

(フジムー)


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