なぜ勉強しないといけないのですか?

私たちは、子どもに「なぜ勉強しないといけないのですか?」と聞かれた時の有効な切り返しを持っていません。

「将来の選択肢が増えるから」「いつかあなたの身を助ける」と言ってみても、目の前の子どもが心底納得することはないでしょう。

自分が中学生の時に言われても何も響かなかった言葉です。

勉強というのは、大人になって振り返ってみるとしみじみ必要性が実感できるものではないでしょうか、、

そうです。勉強というものは、後からしかその成果が分からないということが本質のようです。

「なぜ勉強しないといけないのですか?」と聞いてしまう態度は、その成果を事前に知ろうとする形の問いです。

未だ学習に取り組んでいないものの効用を理解することは、困難です。

幼児は読み書きの有用性を熟知してから勉強を始めることがなく、のちのち読み書きって大事だなぁと感じ取れるようになります。
この勉強の本質が何歳になっても変わらないということですよね。

だから、「なぜ勉強しないといけないのですか?」と聞かれて「将来の選択肢を増やす」と言われても腑に落ちないのですね。その意味がよく分からないから。

事後的にしか分からないことを、事前に知ろうと横着しているわけです。その結果何の実りもなくなる。

この質問の背景には、コスパやタイパを重視する考え方があるのでしょう。
そこでは最小の努力で、最大の成果をあげることが目指されている。

さらにこの目標には、「楽して生きたい」という願いも含まれます。
最小の努力でほとんど何の経験も積まないままコスパよく楽した結果、経験に乏しい大人が出来上がります。
これは「楽して生きよう」とした結果「かなり苦労する人生」を掴み取ってしまいます。自己矛盾です。

子どもが、この矛盾に気づくのは難しいのではないでしょうか、、
なんせ私たちも日常生活で忘れがちなことですから、、

私自身がモヤモヤしているだけで、何の解決策も思い浮かびません、、すみません。

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