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白井晟一 入門

はじめまして

この一文から始めさせていただきます。

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皆さん、白井晟一という人物をご存じでしょうか

不勉強だった私は展覧会があるまで知りませんでした


白井晟一は1900年代の活躍していた方です

京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)図案科卒業後に

ドイツで哲学を学ぶなど異色の経歴をもつ建築家で

独学で建築家への道に進んだようです


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白井晟一が設計した

渋谷区立松濤美術館の開館40周年記念として

白井晟一 入門

という企画が行われています


第1部/白井晟一クロニクル 2021年10月23日(土)~12月12日(日)
第2部/Back to 1981 建物公開 2022年1月4日(火)~1月30日(日)


というような形で開催されており

第1部では白井晟一の設計した展示室で

オリジナル図面、建築模型、装丁デザイン画、書など

その活動をたどります


第2部では松濤美術館そのものに焦点をあてています

長年、展示向けに壁面等が設置されている展示室を

白井がイメージした当初の姿に近づけ公開されています

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第1部の時も見に行ったのですが

現在、第2部が開催中なので行ってきました


タイミングもあると思いますが

第1部の時は学生が多かったのですが

第2部はおばさまが多く

年齢層が違いすぎて驚きました


最近、美術館に行くと

何も展示されていない竣工時の様子を見たい

と強く思います

建築雑誌などを見ると、基本的には

展示のない空間写真ですが

現地に行くと細かい仕切りで展示されていて

本来の姿が見えなくてショックなことが多いです


そのため、世田谷美術館の

作品のない展示室 という企画は

とてもいい企画だなと思いますね

タイミングが合わず行けなかったのが

非常に悔やまれます


そんなこんなで

竣工当時の様子が見れる今回の

企画はとても楽しみでした

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以前は開放してなかったエリアも

開放されていて上手い事 焦らされたなーと

なぜか悔しくなりましたw


美術品の大敵である太陽光から守るため

通常なら自然光を展示室内で見ることはできませんが

今回は展示物がないので自然光を取り込み放題


本来なら全てシャットアウトして

天候関係なく内側で完結する美術館が

オープンにすることで

室内にいるのに確かに外を感じる

今回ならではの空間でした


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作られた年代のせいか

白井晟一の特殊な経歴のせいか

建築の中でも異彩を放つ建築物です


特に曲線へのこだわり・光のこだわりを強く感じます

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調度品への配慮もされており

設計者の性癖まで分かってくるような気がします


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陰翳礼讃


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手の届く範囲にいるあなたが

幸せでいることを願います

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