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マジックの前にアイスブレイク〜マジシャン直人のマジック講座③〜
(今回の記事は動画内の20:00〜38:38の部分を記事にしています)
僕の大好きなマジシャン直人さんが、マジック上達のコツを質問形式で答える動画をアップしていました。
非常に価値のある内容だと思ったので、自分の見解も(かなり)交えつつ何回かに分けてシェアさせていただこうと思います。
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今回はマジックの入り方の話。
直人さんが言う、マジックの入り方で意識する大事なポイントは2点。
・アイスブレイク
・相手の感情や心の変化を感じ取る
アイスブレイク
アイスブレイクとは、初対面の人同士が出会う時にその緊張をほぐすことを言う。
マジシャンと対峙した観客はすぐにマジックを見る体制にはなっていない。
まずは自分に対する観客の緊張を解き、リラックスしてマジックを見られる状態を作ってあげなければならない。
●笑顔で挨拶
こう言われると当たり前のことのように感じるかもしれないが、意外とできてない人も多い。
早く自分のマジックに興味を持ってもらおうとしたり、早く自分のペースに持って行こうとして、出会ってすぐにマジックを始めてしまう。
こういったパターンはよくあると思う。
しかしただマジックを見せるだけでは、マジックは面白くても、あなたという人間を受け入れて貰えるとは限らない。
まずは笑顔で挨拶。
笑顔は人に安心感を与える。
入り方どうこうよりも以前に、人と人が接する際の礼儀として挨拶はするべきなのだと思う。
●クローズクエスチョンで会話を
挨拶だけではアイスブレイクしきれないことも多いだろう。
まして観客が5人や6人いたりすれば一度に全員は難しい。
そうなったら、次は会話でアイスブレイクを図る。
その時に有効なのがクローズドクエスチョンだ。
クローズドクエスチョンとは「はい、いいえ」で答えられる質問のこと。
それに対してオープンクエスチョンは答えが無限にあるものを言う。
なぜクローズドクエスチョンが有効なのかというと、相手の答えに対する返事を予め用意しておくことができるからだ。
ベタなところで言うと「生でマジック見たことありますか?」といった質問。
あると言われたときにどう返すか。
ないと言われたときにどう返すか。
この質問と返事のテンプレートを持っていれば持っているだけ、会話も盛り上がり、マジックの前に観客をアイスブレイクできるようになる。
ただ、注意点として相手のプライベートに踏み入るような質問は極力避けた方が良いだろう。
相手の感情、心の変化を感じ取る
アイスブレイクをするのだから、相手の感情や心の変化は気付けるようになった方がいい。
その為には実践を積みながらよく相手を観察しよう。
これも言われれば当たり前のことだと思うかもしれないが、見せるマジックの方に意識がいき過ぎて、思っている以上に観客の方を意識できていないなんてことは結構あるはずだ。
特に初心者なら尚更。
いくら心に余裕がなくても、会話をするときはしっかり観客の目を見て会話をし、相手の仕草、表情なんかをしっかり観察する。
今この人こんな風に思ったかな。
なんでこの人は今この仕草をしたんだろう。
これは経験を積んで学ぶのが1番である。
さらにもっとそこを極めたいのであれば、心理学を勉強するのもあり。
直人さんは独学で心理学を勉強しているそうだ。
他のプロマジシャンもそうなのだろうか。
アイスブレイクで観客と信頼関係を築こう
マジックに入る前に、いかにそのお客さんと信頼関係を築けるか。
直人さんはそれが大事だと言っているのだと思う。
今後マジックをする際は、僕もマジックと同じくらいの集中をお客さんとの会話に向けてみよう。