【Week2】“未来把握”
この記事を読んで学べること
・日本という国の現状
・これからの日本はどうなっていくのか?
・未来に備えて取り組むべきこと
1.日本はもう安心・安定の国ではない!?
皆さんは現在どのようなお仕事をされているでしょうか?大手の上場企業に勤めてらっしゃるかともいれば中小企業で勤めてる方など様々だと思います。
特に大手企業の方などは今の会社で何となくこのまま、安定した状況で定年まで働くという風に考えてる方も多いのではないかと思います。
しかし、昨年このようなニュースが政府から発表されたのをご存じでしょうか?
「70歳雇用 企業に努力義務」
日本は現在、一般的に60歳で定年退職し、65歳からは年金受け取りが開始されています。本来であれば60歳まで働いたらその後は貯金と年金で十分暮らしていけるというシステムだったはずですが、国は70歳まで働くように国民と企業に押し付け始めたのです。
また金融庁からの発表で国会でも大きな議論になった、
「老後2000万円必要」
これらが何を意味しているのか?それは国が年金に対して今後維持できないかもしれないと考え始めている表れなのです。
しかし、押し付けられている側の企業がどう考えているか?トヨタの豊田章男社長や経団連の中西会長は、
「終身雇用見直し・廃止の検討が必要」
というような発言をしています。つまり、政府は70歳まで働くように言っているものの、企業側は70歳まで雇用することはおろか今後も働かなければならない若い人たちに関しても終身雇用は約束できないと言っているのです。
そうするとどうなっていくのか?日系企業は外資系企業のような経営方針へシフトしていかざるを得なくなります。つまり、スキル、能力重視の評価体系です。また、AIなどイノベーションの発展に伴い業務効率が向上したことで、みずほFGのように1.9万人削減というような企業も出てきており、大リストラ時代がすでに始まりかけているのです。
2.少子高齢化に伴い「肩車時代へ」
今後日本が大リストラ時代に突入してしまう要因としては2つあります。
1つ目は少子高齢化です。年金制度は当初「100年安心」というスローガンのもとスタートしましたが、少子高齢化に伴いその年金制度は足元から崩れかけています。
1965年は高齢者1人を現役世代9.1人で支える、いわゆる「胴上げ型」でした。2012年には2.4人で1人を支える「騎馬戦型」に、2053年には1.3人で1人を支える「肩車型」へと現役世代への負担が大幅に増えてきているのです。
2つ目は外国人材の雇用です。労働人口が減少している日本の労働市場には優秀でコストも安い多くの外国人労働者が今後流れ込んでくるだろうと思います。しかもコンビニや工場など単純労働の職種だけでなく戦略室などの企業の中枢にも能力の高い外国人の人材が登用されて来るのです。なぜ人材登用がされるかは次の章でご説明します。
3.未来に備えて必要とされる人材とは
今後外国人が日本に働きに来る環境に備えて必要になってくるのは、「グローバル人材」です。
グローバル人材と言っても単純に英語を話すことができる人という意味ではなく
「仕組みを作れる人」
というのがグローバル人材の定義です。例えば、飲食店の会計は伝票を置いてレジ打ちさせて間違わないようにするなど業務でのフローをマニュアル化したりすことができるという意味です。
つまり何が言いたいかというと、言葉は通じなくても仕組化ができることでマネジメントすることができるのでこういったスキルを持つことが重要になってきます。
日本人はこの仕組化が他の国に比べるととても苦手なんです。
その理由は、日本の教育システムに原因があり、日本の教育は「前にならえ方式」なので、例えば髪の色やスカートの長さの統一などのルールに関してルールだからと当たり前に過ごす習慣づけがされているため疑問をもったり、新しくルール、仕組みを作るのが苦手になっているというロジックです。
一方で外国の教育は主体的に学ぶ環境が日本よりもあり疑問や提案をもち発信する機会が多いため、改善していくための「仕組化ができる人材」が育ちやすいのだそうです。
なのでこのままであれば日本人の価値というものは低下していく一方であるとの懸念が強くなっています。ここはしっかりと理解しておかなければいけないと思います。
ただこれらのスキルは自分の学び次第で十分に身に着けることはできると思うので今後意識をもって行動することが大切ですね。
4.イノベーションの波がくるとどうなるのか
産業革命時代、機織り機が登場したことで生産能力は大幅に向上しました。
しかしその裏側で手作業で作業していた従業員は大量に解雇されたという歴史もあるのです。
現在の時代ではAIの技術がどんどん発展してきています。おそらく今後はAIに様々な仕事が奪われていくでしょう。その時にあなたは会社が助けてくれると思いますか?
勘違いしてはいけないのは、会社を保有しているのは株主です。株主は株価の上昇、配当金の額にしか関心がありません。あなたや、あなたの家族がどうなろうが、企業の利益のためになるのならそこに情はないのです。
株主はあなたを知らない、だから機械化されれば不要になる
これをしっかり理解し、危機感をもって努力し続けることが大事だと感じました。
まとめ
・大リストラ時代はすぐそこまで来ている
・会社は株主のもの、雇用は保障されていない
・自分の力で生きていけるようスキルを身につけるべき
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