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読書ノート

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読書をして心に残った言葉や新たに得た知識、感じたこと、考えたことを書いています。
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#読書ノート

自分の「宇宙像」を持って、宇宙と関わる

宇宙を知ると 人間が分かる 命がわかる。 これは、僕が起床から就寝までずっと宇宙のことを考えて生活していた時にふと思いついたフレーズだ。僕にとっては一種の目標や目指すところを表したフレーズで、宇宙開発の意義などを考える時にベースとなることだ。 ところが最近、僕が考えついたフレーズに似たタイトルが付けられた本を読んだ。宇宙飛行士の野口聡一さん、ミュージシャンの矢野顕子さんが対談!し、それを宇宙ライターの林公代さん!!!!が対談形式にまとめた『宇宙に行くことは地球は知ること』と

鯨に復讐心を燃やす男の話 メルヴィル『白鯨』

復讐いきなり怖い言葉で「なんだ」と思うかもしれない。 あなたは他の人から危害を加えられたり、嫌がらせをされたり、自分にとって不都合なことをされたりしたことはあるだろうか。 もっと些細なことでは、相手には悪気がなく発言していることでも、その一言で強烈に怒ったり、ブチギレることってないだろうか。 僕も当然おんなじようなことをされて、その度に倒れて、もう一度立ち上がって生きてきた。これからもそうだろう。相手の発言に対して、ブチギレたことだって何度もある。そんな時「復讐してやる」と思

相手に伝わる文章を書きたい

文章を書くことに正解も間違いもない。 でも、ここ最近なかなか文章を書く事ができない自分がいた。そんな時に出会った一冊の本。 文章の書き方についての本を読むのは、初めて。ページをめくる手が止まらなかった。何より「文章を書こう!」という気になった。僕は本を読む時に、3色ボールペンを持ち、本に3色で線を引きながら読む。もちろんこの本もその方法で読んだが、これまでにないくらいページがカラフルになった。自分にとって印象的な事が多く書かれており、自分のフィルターを通った証拠だ。 こ

捨てる力 読書ノート#19

<著作名> 捨てる力 <著者> 羽生善治 <レーベル> PHP文庫 日々の暮らしが窮屈になっていく中、自分の展望が明るくなり、今やるべきことは何かという「考え方」の部分に指針を与えてくれる書籍に出会った。ここ半年くらいで読んだ本の中ではダントツに刺激を与えてくれた。 私は、何回か斉藤孝氏や外山滋比古氏の本を紹介している。両氏の著書には共通する考え方がいくつかあり、私もそれをよく実践する。羽生氏もこのグループに入りそうだ。今回は、3人の方が日々している考え方を本書の引用を元

自分を教育する 読書ノート#8

<題名>教育力 <著者>斉藤孝 <出版社・レーベル>岩波新書 私は著者の斉藤孝さんの新書が非常に好きだ。いつ読んでも、自分自身をやる気にさせてくれる。特に岩波新書の「〇〇力」シリーズはおすすめだ。読書をするきっかけとなったのも「読書力」を読んでから。さらに古典を読もうと思ったのは「古典力」を読んだのがきっかけである。古典へのハードルを下げてくれた。 今回は「教育力」。前書きには、教育に携わるものに教育方法を提示したいと書いてあるから、対象は先生や先生を目指している人、あ

学びの予習の予習 読書ノート#7

気が付けば2020年も2月。私はあと2か月後には大学生だ。これまで小中高と行ってきた勉強と異なると誰もが口をそろえて言う。では、どうやって大学では勉強すればよいのか。この謎を解くために3冊の書籍を芋づる式に読んでみた。最後には、どの本にも貫いて書かれている要点をまとめてみたいと思う。 1.先生は教えてくれない大学のトリセツ私がまず読んだのがこの本。大学の授業と高校の授業の違いは?授業はどこに注目して聞けばいいの?レポートはどうやって書く?など大学生になるにあたり、常日頃考え

読書ノート#6 先生は教えてくれない大学のトリセツ

<著者> 田中研之輔 <レーベル>ちくまプリマー新書 <感想や考察など> 一足先に大学受験が終わり、停滞した生活から抜け出したい、そして、高校から大学への橋渡しとして、入門書として読みたいとおもい図書室で借りた本。 大学全入時代と言われる今の日本。必死に勉強して大学に入ったものの、ついてなくて講義を欠席、ひいては講義中の私語やスマホの使用など学生の質が下がってきているという。僕はそんな風にはならないぞと自戒を込めて読んだ。 高校生活においてはどうしても大学受験を目

読書ノート#3 47都道府県の歴史と地理がわかる事典

<著者>伊藤賀一 <レーベル>幻冬舎新書 <考察や感想・注目ポイントなど> 新書判のサイズにしては非常に分厚い。総ページ数469ページ。1ページずつ読む本ではない。リビングに置いておいて暇なときにパラパラっと見る。そういう使い方をすると新しい発見があるだろう。なんたって、47都道府県すべてのデータと気候、歴史、工業、農業、著名人が掲載されているからだ。もしあなたが北海道から順に読んだとするならば、福島か栃木ぐらいでギブアップかもしれない。だから、本で全国津々浦々旅行するよ

僕の読書術~読書ノート特別編~

こんにちは。今日は簡単に読書術を紹介します。 ①本の選び方 大切なのは本屋に行ってときめいたら買うということ。片付けで有名なこんまりさんが、ごみを捨てるときときめくかときめかないかで決めるとおっしゃっていました。逆バージョンですね。  もう一つ大切なのは、必ず自分のお金で購入するということ。斉藤孝さん(教育学者)は、本は自分の身銭を切って買え とアドバイスしています。 ②本の読み方 いよいよ本題です。小説や昔から読まれている物(古典)系と新書やビジネス書系で読み方が違い