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読書ノート

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読書をして心に残った言葉や新たに得た知識、感じたこと、考えたことを書いています。
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鯨に復讐心を燃やす男の話 メルヴィル『白鯨』

復讐いきなり怖い言葉で「なんだ」と思うかもしれない。 あなたは他の人から危害を加えられたり、嫌がらせをされたり、自分にとって不都合なことをされたりしたことはあるだろうか。 もっと些細なことでは、相手には悪気がなく発言していることでも、その一言で強烈に怒ったり、ブチギレることってないだろうか。 僕も当然おんなじようなことをされて、その度に倒れて、もう一度立ち上がって生きてきた。これからもそうだろう。相手の発言に対して、ブチギレたことだって何度もある。そんな時「復讐してやる」と思

乗り物、ニューヨーク、宇宙 読書ノート#18

一見なんの関わりもないように見える今日のタイトル。それもそのはず。今日、私が久しぶりに思いのまま手にとった本たちだ。 でも一つだけ共通点があることを忘れてはいけない。 そう、どれも世界を揺るがすウイルスに今なお影響を受けているということだ。 <タイトル>新交通システム <著>吉川文夫 <レーベル>カラーブックス モノレールや「ゆりかもめ」などの新交通システムのことを紹介。1990年に出版されている書籍なので、情報はかなり古いが、それなりの興味深さがある。 モノレール

独創的な思考法 読書ノート#12

あと少しで大学生活が始まる。こんな世の中でどうなってくるか分からないが、とりあえず上京するつもりだ。よく考えてみれば、あと三週間くらいで大学の講義が始まるのだ。私は「講義」が楽しみだ。しかし、高校生みたいに何でもかんでも繰り返し、覚え、点数を叩き出すことはそんなに重要ではないようだ。そもそも自分で問題を設定して、深く掘り下げていく作業、それが大学の学びだろう。 「思考の整理学」は、私が小学6年生から中学へ進級する春に購入。まだ、よくわからず、何度も挫折をした。理由は「早すぎ

手話について知らなさすぎた、でもそういう人 多いはず。

こんにちは。知っているつもりと思っていても知らなかったことがまだまだあるのが世の中。 「手話」を知らない日本人はいないはず。テレビの同時中継やニュースでお目にかかることが精いっぱいかもしれない。 私は今、「言語の脳科学」という本を読んでいる。私たちが普段使っている「言語」や「文法」は脳のどこで組み立てられて、表現されているのかという非常に深い問題を扱っている。日本ではこれまで学問上、「言語」という<文系>の学問と「脳」という<理系>の学問を切り離して考えてきた。しかし、そ