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なぜ会社、上司はわかってくれないのか?中小企業の役員であるオレが説明しよう

「会社(あるいは上司)はわかってない!」
という従業員からの不満の声は、どの会社にいてもよく聞いた。
というか、オレ自身も言っていた。

だが自分が役員になってわかった。
会社や上司がわかってくれないのは当たり前だってね。

具体的に説明しよう。

会社と従業員では方向性が違う

従業員の不平不満の多くは、
「こんなにがんばってるのに認めてくれない」
という自身の努力を会社が評価してくれないことに対するものだ。

だが、会社が従業員にしてほしいのは、努力ではない。
利益を上げることだ。

よほどほっといても儲かるとか、何もしなくても10年ぐらいは給料を払う余裕があるとか、利益を上げる必要がない部署もある大企業や超優良企業は違うかもしれないが、中小企業なんていつどうなるかわからない。

だから、利益こそが大事なのだ。

しかし、従業員は往々にして、利益につながらない努力をしてしまう。
結果として、会社からも上司からも評価されず、「(会社、上司は)わかってくれない…」という不平不満につながるのだ。

評価されない努力とは?

利益につながらない努力とはどんなものがあるか?

例えば、雑用ばかり熱心にやってるとかね。
雑用はしょせん雑用であり、いくらがんばったところで一銭にもならない。

ウチのような製造業ではよくあるんだけど、お客さんには見えないところまで丁寧に仕上げるとかね。
見えないんだから、そんなに丁寧にやらずにさっさと作って原価を下げろ!って話だ。

営業が仕事取ってきたけど、いざやってみたら赤字だったとか。
赤字になるような仕事なら、しないほうがマシ。
売上が上がればいいってもんじゃない。

こういう努力をして、「(会社や上司は)わかってない!」と不満を言ってる従業員は多いのだ。

従業員は利益につながる努力をすべきなのだ。

結果だけ出してればいいというものでもない

ただここで勘違いしてほしくないのは、結果出してれば上司の言うことは聞かなくていい、遅く出社してさっさと帰ってもいいとか、そういう話ではないということ。

「結果出してるから」といってやりたい放題やられたら、それはそれで会社にとって不利益。

利益が上がること以外一切しないとされたら、周りに与える悪影響が大きい。
周りの不満もたまるし、結果を出してない人までマネし始める可能性がある。

なので、利益を意識するのを前提としつつ、ある程度は常識的に振る舞ってほしい。
できれば、従業員から見ても「あの人はがんばってる」という目で見られると尚いい。

ただ、繰り返しになるけど、やみくもに努力するのはダメだ。

まずは利益が上がるような仕事をすること。
それが一番大事である。


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