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人生初!緊急手術の話し 後編

ここまでのお話しは・・・

オイラに再び意識が戻ったとき病室にいた。

先生や看護師さんに囲まれているのがわかったけど、
頭も視界もぼんやりしてる。
どうやら手術は無事に終わったらしい。

なんか気持ち悪い(>_<)
頭のほうを上げてくださり
枕をしてもらうと治まった。不思議だ・・・。

落ち着くと、
なんかわからんけど涙が出てきた・・・。

「ありがとうございます」

冷静だったけど、やっぱり不安だったんだな。
オイラはそのまま眠ってしまった。

麻酔から覚めても、2〜3時間は寝てしまうらしい。

眠りから覚めるとトイレに行きたい・・・。

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そう、自分でトイレまで行かないといけない。
点滴スタンドを引き連れて。

看護師さんに見守れながら、
まずはベッドから起き上がる。
これがめっちゃ痛い!
そりゃそうだよね、お腹に4つ穴を開けたところ。
腹筋を使う動きはかなり響く。

ベッドの柵を掴んで横向きで起き上がる。
ふぅ〜、なんとかできた。
次は、ベッドから立ち上がる。
腹筋をなるべく使わず脚力のみでなんとか立つ。
点滴スタンドを持ち、これが杖代わり。

意識はハッキリしていて、一歩ずつ歩き出す。
振動が腹に響く。
お腹を自然と庇ってしまうので猫背になっちゃう。
10mも離れていないトイレにゆっくりと歩いて行く。
(トイレが近くて良かった・・・)

いざオシッコするにもぎこちない。
お腹に力を入れられないから。
それでもなんとか出して、手を洗うのも大変。
腹筋てこんなに活躍してたの?!って。
来た道をゆっくりと戻る。

起き上がるのが大変なら、
寝るのも大変だよ!
ベッドに深く腰かけ、
手で柵を持ってそのまま横に倒れる。
要は腹筋をなるべく使わずに。
倒れたら仰向けになるのだけど、
ベッドの上のほうに移動するのすら、一苦労。

ベッドの柵は
転げ落ちないようにするっていうよりも、
補助的な意味がかなり強いことに気づく。

時間は夕方の6時ぐらいだろうか。
オイラは明日のお昼までご飯は食べられない。
それまでは点滴だ。
手首に刺さったカテーテルがちょっと痛い。
だって、手首ってどうしても動いてしまうやん。

痛み止めの葛藤・・・

「痛くない?」
看護師さんに聞かれる。

言えば、痛み止めをもらえる。
1回服用すると6時間は空けないといけないけど。

で、ここでも昭和魂みたいなのが出てくる。
それは我慢しようとするのだ。
その我慢は何のため?
ホント意味わからん。

痛いからトイレを我慢しちゃう。
起き上がるのが一番辛いからね。

そんな葛藤をしながらも痛み止めをもらう。
薬を点滴から入れてもらう。
だんだんと楽になる。

ベッドに横になりながら、
することもないのでスマホを弄る。
バッテリーを気にしながら。
充電器を持ってきてないからね。
明日の午後には持って来てくれるけど。

寝返りもうてない。
知らないうちにやってしまうと痛みで目が覚めてしまう。
腹腔鏡手術でこれなんだから、
開腹手術はめっちゃ痛いと思う。
健康の有り難みを想う。

この日は、痛み止めを服用せずに寝た。
何度も目が覚めたというか、なかなか寝付けない。
とは言え、知らない間に寝てしまうけど。
眠りは浅い。
明日からは徐々に歩かないと・・・。

痛み止めを服用しながら歩く

術後2日目、
先生が様子を見に来たときに聞いてみた。

「痛み止めを飲んででも歩いたほうがいいですか」

「歩いたほうがいいですね」

オイラはそれを聞いて歩くことを優先した。
そして、睡眠を確保するために寝る前に服用しよう。
6時間縛りがあるから計画的にね(笑)

眠いから横になりたいけど
ベッドから起き上がりイスに座る。

コロナ禍の影響で、
面会禁止はもちろん、外出もできない。
だから、歩くと言っても廊下を行ったり来たり。

オイラと同じように点滴スタンドを引き連れて
歩いている人とすれ違う。
みんな早く退院したい、退院してから日常に戻りたい。
そんな気持ちだと思う。

術後スグに歩かされるのは、
臓器の癒着を防ぐため。
癒着すると腸閉塞になる可能性があるからだ。

オイラはグルッと歩いてきて、
病室のイスに座ってボーッとする。
さすがに退屈になってきて、
ナースステーション前にあった本棚から本を持って来て読む。
入院した誰かが置いて帰ったであろう本がいくつもある。

▼人生初のラノベ▼

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点滴からの解放!

1日半ぶりのご飯がこちら。
五分粥、焼き魚、皮なし胡瓜酢のもの、水菜と湯葉の浸し
オレンジジュース
焼き魚の皮は剥いであったよ。脂肪分を抑えるためかな。
この昼ご飯を食べられたら点滴ともおさらばできる。

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質素なご飯だけど、美味しい。
胆のうを摘出しちゃったので、よく噛んでゆっくり食べる。
あっさりの味付けだけど、酢のものがイイ感じ。
食事中に気持ち悪くなったり痛くなることもなく完食!
美味しゅうございました。

食後しばらくして看護師さんが来て、
点滴を外してくださる。
これめっちゃ頑丈に付いてるんだよ。
って、スグに抜けたら大変だから当たり前なだけど。

カテーテルが抜かれ手首が自由になり、
点滴スタンドも不要になって、
とても解放された。
ゴロゴロせず自由に歩けるからね。
オイラの場合、
手首にカテーテルを付けてたから
点滴スタンドを掴むのが痛くて、逆の手で掴んでた。
だから、とてもスッキリした。

病院のご飯て
薄味で美味しくないイメージだったんだけど、
まったくそんなことなかった。
どれも美味しくて完食しちゃったよ。

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これを見てもらうとわかるけど、
徐々に固いものになっていってるのがわかる。
翌日には全粥になって、退院した日の朝食はパンだったよ。
控えていた牛乳も出てきた。
ご飯は毎回楽しみだったな。

患者さんの状態によってメニューが異なるから、
作る人たちは大変だなって思ったよ。

便が出ない・・・

術後3日目になっても便がでない。
歩いて腸を動かしてるんだけどね。

ファスティングをしたときもそうなだけど、
オイラは身体が緊急事態を感じると溜め込む体質。
今回もそんな感じで、
しかもいつもと異なる環境だし。

先生や看護師さんも
「ガスは出てるけど、便はまだです」と。
でも、よく歩いてるし、
お腹の音もしてるし大丈夫だと。

3日目にもなると
傷口の痛みもましになってきて、
フラフラとよく歩いてた。
他の階にも行ってみたかったけど、
どんな患者さんが居るかもわからないし、
ずっと同じフロアを廻ってたな。

窓から見える外の景色が気持ちよくて。
よく眺めてた。

3日目の夜に下剤をもらったんだけど、
結局出なかった・・・。
家に着くと落ち着いたのか出たけど(笑)
これで一安心♪

K病院の取り組み

オイラが居たフロアには手術室があって、
そのドアの横に貼ってたのがコチラ。

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そう。
オイラが意識を失うまえに嗅いだ匂いはアロマだったんだね。
こんな取り組みをされてるなんて!
スゴくない??
あらためてここの病院で良かったって。

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オイラは仕事として、看護学生さんたち、
現役の先生や看護師さんに関わらせていただくことがあった。
医療従事者の人たちってスゴいなって思ってはいたけど、
今回自分が入院してみて、その凄さを体感した。

昨今はコロナ禍でさらに大変だろうけど、
この人たちが居ないと今のオイラはいない。

職業病を患ってるから
チーム医療について看護師さんに少し聴いてみた。
みんなでカバーしあってるって話されてた。
手術室に行くときたくさん人がいたでしょ?とも。
あれが正にチーム医療だったんだな。
スーパー・ドクターが1人で奮闘するよりも、
チームで取り組んだほうが回復するという研究結果もあるぐらい。

看護師さんたちは忙しくされているので
ジックリ話すことはできないけど、
それでも話せるっていいね。
今はコロナで面会禁止だから、
患者さんが看護師さんに話し掛けるのが増えてるんじゃないかな。

だからこそ、看護師さんの話を
ジックリ聴く場が必要になのかもしれないなって。

祝・退院

順調に回復して、術後4日目の午前に退院できた。

▼オイラが過ごしたベッド▼

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1日目:検査・手術
2日目:食事再開・歩行
3日目:歩行
4日目:退院

人間の身体ってスゴいね!
オイラは特に体力があるわけでもないし、
身体を鍛えていたわけでもない。
傷口の痛みが日に日に軽くなるのも感じた。

今回の手術・入院で
オイラの人生観が激変したわけではない。
でも、これまでより食事を気にかけ、
なるべく運動するようになった。
これは無理せず続けたい!

これからも何が起こるかわからないから、
これまでに得た経験や智慧を
より多くの人に伝えたいって思うようになった。

・コーチング
・メンタルモデル
・クリフトン ストレングス/ストレングス ファインダー

上記を扱ってる人は多くいるけど、
オイラだから伝えられることがある。
それを待ってる人がいるはず。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。


■チーム医療

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Sunao(西 素直) @ストレングスファインダーの専門家
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