【#中間報告書】”LivingAnywhere”な生活:隅田川・荒川上流部ウォーキング
2022年9月16日作成
本記事は、ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」の活動の一環として、私個人が行う「働き方実験」についての「中間報告書」です。
私たちは日々様々な制約に縛られながら生活していますが、「場所」という制約を外したとき、自分自身にどのような変化が起きるのか?
多拠点コリビングを提供するLivingAnywhere Commonsが全面的にバックアップすることで実現したプロジェクト。
6ヶ月かけて「LivingAnywhere Commons」の各地施設を旅しながら、隅田川・荒川沿いを巡り、自分の内面と向き合う日記「LivingAnywhere Story」を完成します。
1.実験の背景と目的、実績
筆者は、1992年から川を中心としたまちづくり活動に携わってきました。
川といいましても特に都市河川です。
東京でいえば、荒川・隅田川・神田川・多摩川などです。
大阪でいえば、淀川・大川・土佐堀川・堂島川・安治川などです。
1-1.実験の背景
近年、各河川の上流部と下流部との交流が重要視されるようになりました。
特に地球温暖化に伴う大型台風やゲリラ豪雨の発生により、ダムや堤防などの河川構造物のみでは、洪水を防ぎきれないという防災の観点もあります。
また、森林が放置されることにより、土砂崩れが多発し、流木被害が甚大化していることも理由の一つです。
上流部で抱える事情、下流部で抱える事情を相互に理解することで、
上流部と下流部の交流
川全体の治水(流域治水)を図ること
利水・親水へと発展させること
などが可能となります。
1-2.実験の目的
川沿いを歩きながら、もしくは川面をカヤックで漕ぎながら、現状の水辺環境を映し出し、課題・問題点などを情報発信します。
対象河川は、
・東京:荒川・隅田川・神田川など
・大阪:淀川・大川・堂島川・安治川など
のフィールド調査を行います。
※ 今回の実験では、特に東京の都市河川である隅田川と荒川
また、川辺にある居酒屋にこだわり、旬の酒と肴を味わいながら、店の情報発信も行います。
(筆者は、地酒(特に日本酒)が大好きです。)
地域の川に対する意識などを飲むニケーションしながらヒアリングを行います。
(こっちがメインだったりして!)
1-3.実験の実績
東京において、神田川の下流の支川である日本橋川と亀島川については、既に水辺ウォーキングなどを実施しております。
また、大阪において、大阪「水の回廊」といわれる東横堀川・道頓堀川・木津川・土佐堀川や大川についても、既に水辺ウォーキングを実施しております。
さらに、近畿圏において、奥琵琶湖を出発し、
琵琶湖縦断 → 瀬田川 → 宇治川 → 淀川 → 大阪湾 → 瀬戸内海 → 姫路
とカヤックで漕ぎました。
ちなみに、上記の記事は、Googleにて「カヤック一人旅」と検索しますと、広告を除いて1位で表示されます。
2.検証したいと思っていたこと
2-1.指定企画としての検証
指定企画「LivingAnywhere Commons」のゴール・アウトプットは、
毎日書く日記を通じて、自身の変化を記録
活動の様子をSNSで発信
です。
これは、今のところ順調に進めています。
2-2.私個人としての検証
私個人としては、荒川・隅田川・神田川
荒川・隅田川・神田川沿いをウォーキングし、要所となる橋の全てや、水辺を動画・写真撮影
荒川の上流部から河口まで、隅田川の起点から河口までをカヤックで漕ぎ、動画・写真撮影
して、noteに1日活動分を1記事として記録に残していくものです。
そのnote記事を、SNS(Facebook、Twitter)にて情報発信し、少しずつでも川に関心が寄せられるように啓蒙していくことです。
3.研究活動の概要
6月~9月の活動においては、隅田川と荒川のウォーキングに終始しました。
3-1.隅田川ウォーキング:6月~7月
隅田川ウォーキングを、6月~7月に延べ5日かけて、起点から河口まで歩きました。
◆「LAC浅草」◆
拠点としたLAC施設は、「LAC浅草」です。
「LAC浅草」には、隅田川ウォーキング以外で自主企画の活動でも利用し、計7泊利用しました。
◆隅田川ウォーキング◆
隅田川ウォーキングのルートは、下図の通りです。
起点となる岩淵水門から、河口となる築地大橋までを歩きました。
下記は、5日分の活動報告です。
◆寄り道編◆
隅田川ウォーキングの合間に、東京都江東区に拠点のある「和船友の会」主催の和船体験会に参加しました。
3-2.荒川ウォーキング:8月~9月
荒川ウォーキングを、8月~9月に延べ5日かけて、上流部を歩きました。
◆「LAC横瀬」◆
拠点としたLAC施設は、「LAC横瀬」です。
「LAC浅草」には、荒川ウォーキング以外にも、武甲山登山でも利用し、計10泊利用しました。
◆荒川ウォーキング◆
荒川ウォーキングのルートは、下図の通りです。
今回歩いた部分は、上流部の白川橋から長瀞まで歩きました。
下記は、5日分の活動報告です。
◆寄り道編◆
荒川上流部ウォーキングの合間に、「LAC横瀬」の目の前にある武甲山を登山しました。
4.中間報告時点での気づき
中間報告時点での気づきは、下記の通りです。
4-1.ウォーキングの観点
当初、隅田川ウォーキングについては、2日間で踏破する予定でした。
しかし、6月下旬ということもあり、
・暑さによる軽い熱中症
・年齢による疲労の早さ
・寄り道
・二日酔い
などが原因となり、大幅に延びました。
隅田川ウォーキングに要した日数は5日間と、2.5倍になってしまいました。(6~7月)
荒川ウォーキングについては、15日間で踏破する予定でした。
しかし、8月~9月ということもあり、
・暑さによる軽い熱中症
・年齢による疲労の早さ
・雨天が続き、歩けない日があった
・寄り道
・二日酔い
などが原因となり、こちらも大幅に延びました。
荒川上流部ウォーキングをこれまで5日間実施しましたが、この調子ですと30日間を要する見込みで、約2倍になりそうです。(8~9月)
4-2.カヤックの観点
実験計画書では、カヤックを
・7月:隅田川
・9月:荒川
に出して漕ぐ予定でしたが、整備と修理だけで終わってしまいました。
瀬戸内海を航行中に強風にあおられてしまい、カヤックを岩にぶつけ、一部損傷しました。
その修理を行うために、メーカー(monbel)にカヤックを発送しています。
◆隅田川カヤック一人旅◆
隅田川をカヤックで2日間かけて下る予定です。
隅田川ウォーキング中に条件の整った中継点を見つけました。
千住大橋です。
したがって、カヤック一人旅の日程は、
1日目:岩淵水門~千住大橋
2日目:千住大橋~築地大橋
とする予定です。
◆荒川カヤック一人旅◆
荒川上流部ウォーキングで気づいた点は、
上流部の水深は、晴天時意外と浅い
深い地点もあるが、極端に浅い地点もある
ある程度、下流においてカヤックを荒川に入れないとカヤックが浮かない
ということです。
カヤックは、30cm水深があれば浮きますが、地点によっては30cm無いところもあります。
荒川カヤック一人旅のスタート地点は、水深の安全を見て、親鼻橋の橋詰に決定しました。
ただし、中継点をまだ見出していませんので、荒川ウォーキングをもう少し進め、中継点を5~6箇所決める必要があります。
4-3.LAC利用の観点
中間報告までに、LAC利用宿泊数は、
LAC浅草:計7泊
LAC横瀬:計10泊
合 計:計17泊
となりました。
ノルマは30泊以上です。
ノルマの半分以上はこなしており、順調です。
4-4.日記記帳の観点
この企画を機に日記帳を書き始めました。
日常的にブログ(主に不動産関連記事)は書いているため、苦にはなりませんでした。
意外と書けるもんだなと感じましたが、この企画が終了すれば、おそらく書かないと思います。
4-5.仕事進捗の観点
筆者の仕事は、不動産コンサルタント、不動産投資(大家業)です。
そのことに伴い、不動産記事のWEBライターもしています。
日中は、ウォーキングに明け暮れ、LAC施設に帰りますと、不動産会社から依頼された記事の原稿作成です。
その原稿作成ですが、意外と順調に進めることができました。
地元(大阪府内)の物件見回りや顧客との打合せの合間をぬって、LAC施設を活用しながら、旅をしての原稿作成は可能であるとわかりました。
5.中間振り返り
以上の活動結果や気づきを基にして、振り返りながら今後の活動を調整していきます。
5-1.ウォーキングの観点
隅田川ウォーキングは完了しました。
しかし、荒川ウォーキングは、12月までに完了できないとわかりました。
あとは、行けるところまで行くだけです。
せめて、荒川中流部までは完了しておきたいと思います。
◆飲ムニケーション◆
荒川沿いで良い居酒屋を見つけました。
秩父鉄道の御花畑駅前にある「秩父一期一会」という名前です。
ここで、「荒川を上流から歩いているよ!」と店の大将にいいますと、関心を示して荒川談義が始まることに!
「カヤックもやるよ!」と伝えますと、店の客も関心を示してくれて、なんだか盛り上がってしまいました!
良き拠点が見つかりました!
荒川の啓蒙ができたことは、収穫となりました!
今後も荒川ウォーキングを終えた後は、地元の居酒屋に入り荒川を語ります。
一人でも啓蒙できれば、歩きがいがあるというものです!
5-2.カヤックの観点
カヤックは、準備・修繕で終わりました。
「隅田川カヤック一人旅」については、10月に実施予定です。
「荒川カヤック一人旅」については、荒川ウォーキングが12月までに完了できないため下見ができず、今回の実験においては中止とします。
ただし、来年に荒川ウォーキングが終了でき次第、実施する予定です。
5-3.LAC利用の観点
LAC利用は、中間報告時点では、17泊です。
(ノルマは30泊以上60泊以下)
中間報告以降の利用予定ですが、
9月:大阪今里:2泊
10月:横瀬 :5泊
:浅草 :3泊11月:横瀬 :5泊
:津山 :3泊
となります。
5-4.日記記帳の観点
9月14日までの日記は、今のところ全て埋め、9月16日に発送しました。
しかし、書くことを忘れることも多く、最大10日分位は、たまることもありました。
まあ、書いたらいいっか!と思い、今まで通りのペースでいきます。
5-5.仕事進捗の観点
LAC施設にて、問題なく仕事を進めることができました。
今後はチーム編成して、仕事ができないかを検討します。
slack上にて、チームで仕事を請負うことにより、より大型の案件をこなしているメンバーがいます。
彼らに見習い、試してみようと思います。
6.まとめ
以上、
実験の背景と目的、実績
検証したいと思っていたこと
研究活動の概要
中間報告時点での気づき
中間振り返り
について報告しました。
全国のLAC施設を転々とし、その土地の環境を愉しみながら、仕事を進めるライフスタイルは、有りだなと実感しました。
私の場合、日中はずっと川沿いを歩き、施設にはいません。
しかし、施設に戻った後、1~2時間だけ宿泊しているメンバーと交流を取るようにしました。
全員、私よりも年下ということもあり、若い人たちの考え方に触れることができました。
それが、何よりも新鮮であったと、今感じます。
後半戦は、いよいよカヤックを出す予定です。
自然との新たな出会い、若い人との新たな出会いを求めて、引き続き活動していきます。