Twitterで議論はしちゃいけないよと
今週は疲れておりついついTwitterを眺めていたら、白饅頭氏と医クラの口げんかが盛り上がっていて、相変わらずいつものSNSでした。
まあ、医療者が氏の発言に怒りを覚え不快に感じる気持ちも分かるのですが、氏の問題提起自体はそれはそれでけっこうクリティカルなポイントに近接してそうな話なので(江草の解釈では)、別に氏に同意はする必要はなくとも、一蹴せずその主旨の理解にはもう少し努めてもよかったのではと思います。
少なくとも「医者は事実を述べていただけ」とか「医療体制は政治の責任であって医療者の責任ではない」的な反論は白饅頭氏の指摘からはねじれの位置の回答で、話が噛み合ってなさすぎて悲しいところがあります。
既にいつものごとく一瞬にして双方エコーチェンバーを構築して人身攻撃と嘲笑が飛び交う不毛な現場と化しており、健全な議論の再建はもう望むべくもないのですが。
それにしても、ほんとやっぱりTwitterでの議論は不毛になりますね。
今回の論争(?)でも、議論の筋道がとても追いにくかったです。
各々が、誰のどの発言を見て何を根拠に主張してるのか省略されたまま、ガンガンに言葉だけが指数関数的に増殖し広がっていく感じ。
台風の目となった白饅頭氏の主張さえ、そもそもの今回の発端がどのツイートなのか、何を見て言い出されたのかにわかにはわかりませんでした(分からなくて追跡を断念しました)。
同じものを見たり、同じものを読んでない人が、それぞれでイメージを膨らまして言葉をぶつけあっては、そりゃ話が噛み合うはずもないし、議論なんて成立するはずはないですね。
それに、時間が経って皆が冷静になった頃には、Twitterでは各自の発言もタイムラインの堆積に埋もれてもう追えなくなってしまいます。
本当のところ各々がどういう意図だったのか、何が焦点となった議論だったのかゆっくり分析することはかなわず、残るのは漠然とした「憎いアイツらと喧嘩した」「コイツらは味方」という意識のみ。
だから、Twitterで議論はしちゃいけないよと、見識ある人は常々言うわけですが。
まあ、「しちゃいけない」で済むなら、この世から既に喧嘩も戦争もなくなってるわけで、これが一番むずかしいんですけどね。
というわけで、今回の論争(?)、トピックとしては大事だし興味深い内容ではあると思うのですが、いかんせんこうしたTwitterのプラットフォームの特性のために、ちゃんと掘り下げるのは難しいんですよね。
結局印象で語るしかなくなっちゃう。
こういうの考えるのは江草の好物なので、もったいないといえばもったいないのですが。
うーん。他にもやることいっぱいあるし、整理するのは無理そうかなあ。