睡眠列車が欲しいな
眠主主義なる思想を唱えてる当の本人にもかかわらず、ついつい寝不足になりがちです。
やっぱりね、子育てしてると子供が寝てくれた後の時間が大人唯一の無敵ステージなので、どうしても調子に乗っちゃうんですよね。
note書いてる時も多いですが、読書してたり勉強してたり妻とトークしてたり、ダラダラネットサーフィンしてたり色々です。平穏かつ静寂な夜の時間。
その希少価値があまりに高いために「ほんとはもう寝た方がいい時間だけどもうちょっとだけ……」などと言ってズルズルと夜更かししてしまいます。
良くないですねえ。
しかし、人が「寝なきゃいけない時間に寝ない」ということをしでかしがちなのは、睡眠という行為の特性にも一因があるように思うんですよね。
たとえば「0時には寝る」と決めていたとして、その時刻に遅刻してしまったとしても、結局その後で普通に寝ることはできるじゃないですか。
でも、これが電車の終電だったらどうでしょう。0時の終電に乗り遅れたら問答無用で途方に暮れる運命です。実際には、タクシーを使うなり、徒歩で帰るなり、どこか漫画喫茶かなんかで一晩明かすなり、何かしらの代替案はあるにせよ、もう電車には乗れないという決定的な事態に陥ります。
これが大変だからこそ、みな電車の時間には気を遣っていて、それに間に合うように必死な訳です。なんなら(もちろん非推奨ですが)駆け込み乗車さえする。
新幹線や飛行機だったらなおさらそうですよね。予約の便に間に合わないと一大事なので早めに駅や空港に着いておこうとする。その予定時間に向けて準備万端なわけです。
こうした必死さを人に促す性質が就寝には足りてないように思うんですよね。「0時に寝る」と決めている当人も、それに間に合わなくても大して困らないことを知ってしまってる。なので、やっぱりちょっと油断してしまう、甘くなってしまう。「あともうちょっとだけしたら寝るから」みたいなことを言い出しちゃう。
この点こそ、就寝時刻を後回しにしがちな要因でしょう。
なので、これどうにかならんかなあと考えているんですが、ぶっちゃけ何もいい案が思いついてません。
リマインダーかけたり、タスクシュートに登録したり、スクリーンタイム設定したり、色々可能な限りは工夫してるんですが、いかんせん自分の心が予定就寝時刻を舐め切ってるのでダメなんですよね。
だから、もし電車みたいに就寝時刻に乗り遅れたらえらいことになるみたいな仕掛けが睡眠にもあれば、「うわあ、こりゃ間に合うように寝なきゃ」となりうると思うのですが、その状況を実現できるアイデアがついぞ浮かばないのです。
ほんと、「間もなく終電ですよ、乗り遅れたらもう寝れませんよ」とプレッシャーをかけてくる睡眠列車があったらなあ。
まあ、これはこれでこのプレッシャーで緊張して安眠しがたくなりそうな気もしないでもないですが、就寝時刻(横になる時刻)はきっちり守れそうな気がいたします。
この方向性の策がどうしようもないなら、あと可能性があるのは、「就寝時間が遅くなろうともその分遅く起きられる自由」があれば睡眠時間が常に確保できるよね、という方向性でしょうか。
でもまあ、それって普通に子どもに朝叩き起される日々では実現不可能そうなんですよね。さらに、仕事とか登園とか色々朝の時間固定されちゃってますし。
そう、我々にはついぞ起床時刻決定権がないのです。
願わくば、いつの日になるかわかりませんが、次の改正の時には憲法の基本的人権に入れといてくれませんかね。
眠主主義への道は遠し。
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