【深刻】国立大学の授業料免除申請資格問題
とんでもない内容のブログが私の目に入りました。
端的に説明すると、大昔から存在した国立大学の授業料免除は近年新設された高等教育の修学支援制度に申し込まないと、免除の方も申請すらできませんという話です。この話の何が問題かというと修学支援制度は社会に資する人材養成のためなのか実質2浪までしか申し込めません。
つまり、これまでは授業料免除は何歳でも申し込めたのに、それができなくなったということです。
私が危惧していたことが起きました。
政府が、国民の声と称して何かの新制度を作って、実は誰かが泣くような制度になるということです。ヤフコメや2chで奨学金のセンセーショナルな返還問題の極端なニュースを読んで「日本の貸与奨学金は奨学金とはいえない、学費ローンだ」みたいな語の由来すら知らないで書いている独自解釈をする始末。そこで頭のいい官僚は、貸与奨学金の枠を削って給付奨学金を作って制度を知っている人だけをズル賢く救い、中間層が奨学金を借りにくくなって、その上直接関係のない3浪以上の授業料免除撤廃までをも達成するという暴挙に出たわけです。
日本の奨学金制度は教育の機会均等が目的であって、アメリカみたいに上位数パーセントの学生だけは手厚く、あとは知らん借金地獄になれよという制度ではありません(アメリカの学費は文系でも年600万円以上)。世界に類を見ない素晴らしい制度だったのを、国民の声をダシに支配層が有利なように変えてしまったのです。
私も修学支援制度が2浪までであることは従前から知っていました。しかし、まさか授業料免除までもが受けられなくなるとは予測できませんでした。お恥ずかしながら大学生になるときには無職、収入0円ですので適用を受けようと思っていた矢先に上記記事が飛び込んできて阿鼻叫喚、というのが現在の心境です。