見出し画像

社長への右脳と身体のすすめ

私は絵を描きます。
ギターを弾いて、曲も作ります。
洋服にペイントしてそれを着て街を歩きます。
身体を鍛え、朝散歩をして宇宙と社会と生命と人間と自分に思いを巡らします。
物理学、数学や、経済や経営、人事について学び、制度を作ります。

5年前に描いた絵

これらはすべて同じ活動です。

なんでそんなに色々とできるのか?と言われることがありますが、私にとっては物事を様々な視点で切り取っているだけですべて同じものです。

いわゆる会社での仕事をしていると、脳や心や身体の中でも使う部分が限られてきます。
エネルギーも、脳や心や体も、机の前に座ったり、サービスを作り、売り、人をコントロールすることに費やされます。
そうなると、人間は偏っていきます。
資本主義経済活動と、家族や友人との狭い関係との単純な往復運動の中で人生が終わっていきます。

こんな狭い世界で失敗しただの成功しただのという囚われていると、新しい発想や、イノベーションは生まれません。

我々の脳や心や身体は果てしない無限の可能性をもっていることを感じ、その無限の(もしくは大きな)枠組みの中で自分の役割と使命を位置づけることが人間には必要です。

宇宙と人間の無限の可能性を信じ、生きることを意味づける。

リーダーであれば尚更ではないでしょうか。
あなたが作っていく環境が、メンバーの生きる時間の多くを決めるのです。
狭い世界で生きている人は、狭い環境しか作れません。


なんとなくそういったことをやってみたいけど、どうすればいいのか分からない、という人は小さなことから始めればいいと思います。

コツは技術を必要としないもの。
技術を必要とするものは、うまく身につかないと面白くなくて続きにくいからです。

例えば、美術鑑賞。
美術館に行けいいだけです。
できれば最初は一人がいいでしょう。
美術館は物理的に移動する点でもよいでしょう。身体の移動は、現時点の枠組みから出ていくきっかけにもなります。

美術館に行ったけど、よく分からない、楽しめない、という方は別のことを始めてもいいでしょう。
ちょっと遠くの公園まででかけて詩を読んでみる、今までに見たことがない類の芸術的な映画を観てみる。
そこから少しづつ広げていくのです。自分の心や興味が赴くままに体に任せて広げていけばいいのです。

組み合わせておきたいのは時間の確保です。
毎週土曜日の午前だけは必ず仕事とは別のことに使おうということで時間を確保しておく。

社長さんを見ていると、もっと会社を成長させたい、もっと従業員を増やしたい、もっとたくさんの事業をしたい、ということをよく言います。
それはそれで良いのですが、それ以上に枠が広がらないのです。
資本主義社会に毒され、深く広く考え感じたことがない脳と心と体では、どんな社会にしたいのか、どんな人生を歩みたいのか、という心の叫びが聞こえてこないのです。