【ベストセラー小説8050 林真理子著/引きこもり関係者必読】元ひきこもりが読んでみたら『参りました状態』【あらすじ紹介&考察】
こんにちは、元10年ニートのあおいです。
「林真理子さん、引きこもりという題材を選んだ以上は、
どうやって家を出るかまで書いているんでしょうね?
当然、引きこもりのままでした…では終われませんよ」
はい、というわけで今回は、
いま話題のベストセラー「小説8050」を取り上げます。
発行部数はすでに11万部。
作者は林真理子さんです。はい、皆さんご存知のヒットメイカー。
直木賞作家であり、数年前の大河ドラマ「西郷どん」の原作者でもあります。
で、そんな林真理子さんが去年手がけたのが「小説8050」です。
では一体どんな話なのか?
それは、
もうタイトルの通り、日本の8050問題を扱っています。
では、8050問題とは一体何か?というと、
それは、
80代の親の元に、
就職も結婚もできなかった50代の引きこもりが寄生している問題ですね。
はい、50代の独身無職が、親の年金を食って生活しています。
ちなみにですが、
今の日本には、そんな風に、親の金で生きる引きこもりが100万人もいます。
(※総務省「人口推計2018年」)
はい、これ政令指定都市なみの規模ですね。
実際、千葉市(97万人)を上回っています。
というわけで、今回は、
そんな日本の重大課題である「引きこもり」を取り上げた小説を、
『元ひきこもり』の僕が読んでみて、バッチバチに批評してやろうという企画ですね。
はい、ベストセラー作家の林真理子だかなんだが知らねえけど、
『引きこもり』を題材に選んだ以上は、この俺っちが、審査してやるからなと。
世間の、引きこもりのことなんか何にも分かってない連中は、ホイホイ買って感動しているみたいだけど、
ホンモノの俺っちは、そうはいかねえぞと。
はい、あと何より、小説として出すからには、面白いモノになってるんでしょうね?と。
で、さっき読んでみたんですが、もう最初の10ページで確信しましたね。
「これは、引きこもり問題をしっかり把握した人物が書いている…」と。
あと「エンタメとしても面白いものになってるじゃないか…」と。
はい、で、そんな想定外の一撃を喰らった僕なんですが、
最も驚愕したことは、実は、別にあります。
それは、
この作中の引きこもりが、引きこもりをやめていく『過程・手法』が、
実際に現実世界で使えそうなんですよね。
はい、マジか‥とビビりましたね。
僕は所詮、こんなのただのフィクション、作り話と、舐めてたので、まさかの展開でした。
この林真理子という作家の、現実を侵食するかのような想像力に、平伏してしまいました。
はい、改めて考えてみれば、デビューから40年間、ずっと、トップ戦線にいる小説家って、もうその時点で異常ですよね。イマジネーションの怪物です。
はい、というわけで、まとめると、
この動画は、
『小説8050』のあらすじを紹介しながら、
元引きこもりの僕だからこそ見える驚愕ポイントを解説していきます。
つまり、引きこもり関係者の視聴率100%の動画ですね。
引きこもり家庭とは何か?引きこもりの親とは?引きこもりをやめるとは、一体なんなのか?
それらを提示します。
では今回の目次です。
①キャラクター紹介と物語の発火点
②モデルは『引きこもりの息子を殺した元事務次官』
③描かれる「引きこもりビジネス」の闇(自立支援塾・引き出し屋)
④『初めての暴力』
⑤『こいつをこの世に残してはおけない』
⑥『父さんと死のう』
⑦『裁判の行方』
⑧作中の手法で、実際に引きこもりが家を出るのか?
⑨最後のセリフが暗示する未来
では早速、目次の①から行きます。
『キャラクター紹介と物語の発火点』
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