あいうえおnote【く】

苦節

ドラマ『初めて恋をした日に読む話』をきっかけに人気が急上昇している俳優、横浜流星さんについて思うことがある。

5年前、私は彼の大ファンだった。

20歳の頃、友人の勧めで初めて観た戦隊もののアニメに出ていたのがきっかけで、横浜流星さんを知った。それが2014年のこと。そこからファンになり、写真集やカレンダー、DVDを買ったりして、発売会でチェキまで撮るほどにのめり込んだ。当時、まだ彼の名前や顔はさほど知られていなかったが、私があまりにうるさく宣伝するので大学の友人達は皆彼のことを知っていた。


彼には、同級生で親友でライバル、という存在がいた。俳優の高杉真宙さんだ。
高杉さんの方が少し早く仮面ライダーとして戦隊デビューし、テレビで名が売れていたこともあり、横浜さんがインタビューなどで「いつかもっと有名になって真宙と共演したい」と夢を語っていたのを度々目にした。


翌年の2015年、彼が主演の舞台が決まった。『武士白虎〜もののふ白き虎〜』という舞台だ。脚本・演出の西田大輔さん、横浜さんとダブル主演を務めた安西慎太郎さんなど、舞台界隈で名の売れた方々との共演、しかもその中で主演だったので、ファンとして友人とともに喜んだのを覚えている。
(ちなみに、作品自体も名作だった。今まで観た中のTOP3に入る程好きな作品だ)


そして2016年、ついに横浜さんの夢が実現した。舞台『闇狩人』で、高杉さんと共演することになったのだ。それも高杉さんが主人公、横浜さんが主人公のライバルという立ち位置で。
ファンとしてはとても喜ばしいことだった。2年かけて、彼が夢を実現させたのだから。夢は叶うこともあるのだなあと、希望をもらった。


それから横浜さんは映画やドラマのお仕事が増えてきて、認知度も以前より格段に上がった。映画を観た友人から「あの映画に出てた横浜流星って、えみが昔ファンだった人だよね」などと連絡をもらうことも何度かあった。


そして今年、冒頭に名前を出したドラマ『初めて恋をした日に読む話』で、彼の人気と知名度は爆発的に上昇した。
彼の2nd写真集は5度の重版、累計6万部もの売り上げに達した。国宝級イケメンランキングでは2位にランクインし、今月は朝の情報番組ZIP!で、金曜パーソナリティーも務めている。


華々しい経歴を順調に歩んでいるかに見える横浜流星さんだが、そこにはどれほどの苦節があったのだろうと、ふと思う。


客観的に見たら、テレビに出るようになって数年でこの人気ぶりは快挙だけれど、売れるかわからない業界での駆け出しの数年は、本人にとってはきっとものすごく長い。しかもその数年の間に、彼は「高校卒業」と「成人」という、大きな人生の節目を迎えている。同級生が大学に進学したり、安定した職に就き始めたりする中で、役者として生きていくと決意し、自分を信じてここまできたのだろう。その期間は、もしかしたら彼にとって「苦節」とも呼べるものだったかもしれない。


そう考えると、私も今「苦節」の最中にいるのかもしれないと思う。
もっと仕事ができるようになりたい、もっといろんな人にnoteを読んでもらえるようになりたい。そんな夢を追いかけて、もがいている苦節の道の途中。

そうして将来、夢が叶った時に今のことを思い出しながら「苦節◯年、ようやくここまで来ることができました」なんて語っているかもしれない。


かつて大ファンだった横浜流星さん。彼の、夢を諦めず現実にするストイックさが好きだった。私も今ここで諦めなければ、夢は叶うだろうか。彼のようにとまではいかなくとも。

叶うかわからない夢を追いかけるのはすごくエネルギーのいることだし、諦めてしまいそうにもなるけれど、もう少し、彼のように頑張ってみようと思う。


お仕事は苦節3年目、noteは苦節2年目。まだまだ道半ばです。


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山桜桃  えみ
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