事前の情報収集を行ってから市場調査をステップ単位に実践する
オメガ理論の試学会プレ公開セミナー
を開催したんですが、
商品リサーチ
を飛ばして自分や扱い商品
ありきの方がいて大変驚きました。
物販でも通販でもインターネットで販売する際に
リサーチをしないで成功した例はありません。
それほど、重要な箇所です。
本題へ
その市場調査のやり方についてお話を致します。
計画→実施→意思決定までの11ステップ
が全体像になります。
市場調査のやり方を下記の11個の手順に分け、
失敗しないコツを交えながら説明していきます。
その中で、3つを解説していきます。
・市場調査の目的を明確にする
・市場調査にかける期間を決める
・市場調査にかける予算を決める
・事前の情報収集を行う
・市場調査の方法を決める
・調査設計をする
・実際に調査を実施する
・結果を分析する
・調査結果を元に意思決定を行う
・商品企画の目的を明確にする
・商品販売で最も大事なパートです。
目的が漠然としていると、わからないことを
全部カバーしようとして予算や時間を
かけすぎて失敗に繋がります。
調査目的は、企業が調査によって
どのような課題を解決しようとして
いるかに基づいて決めていきます。
その際結果をどのような意思決定に使うか
までをカバーして考えることができれば
会社員としてもスキルがあがります。
例えば、商品△の売上げ低迷の要因を明らかにする
という目的の場合、明らかにしたあとどうするのか?
という点が曖昧です。
例えば、
商品△の売上げ低迷の要因を明らかにして、
来期のマーケティング予算を確定させる
と具体的にすることで、新しい商品開発をするための
調査ではないこともわかります。
数か月後に立案する来年の
マーケティング戦略を選定することにより
フォーカスした調査設計を組むことができます。
市場調査はビジネスの
意思決定のために行うものです。
いつまでに分析結果があれば
最も有効に事業に活かせるか、
という視点でスケジュールを決めます。
例えば一般的なインタビュー調査であれば、
1設計~準備
2対象者の選定
3実施と分析
のための時間が必要です。
設計によって1に1週間、
2に2週間、
3に1週間要するのであれば、
分析結果が欲しい時期の4週間前
から調査を始めなければいけません。
始めに期間を区切らなかったために
調査に時間をかけすぎて、
事業全体の予定が遅延する例は
よくあるので気をつけたいところです。
システム開発と同様です。
市場調査は全くお金をかけないで
行うこともできます。
個人的には、市場調査にお金をかけて
データを取ることをお勧めします。
自社の顧客に自らインタビューをする場合は
簡単な謝礼費用だけで済みます。
そのためにも、座談会やインタビューの
ファシリテートする力が試されます。
ある特定の製品を使っている
ユーザーを年代別にアンケートを
取りたい場合は、調査会社に
対象者を集めてもらう部分でも
大きな費用がかかります。
私が役員をしている社外アイデア企画室は、
企画立案に繋がる座談会を毎月1回開催しています
ので是非、お尋ねください。
予算は、最初に目安を決めておかないと、
いつのまにか予想以上に出費がかかるケースが
あります。
市場調査に対しては、将来的なビジネスチャンスも
視野に大きく予算をかける場合もあれば、
なるべくお金をかけずに小さくスタートさせることも可能です。
知りたい市場情報があった時は
いきなり自分で調査を企画する前に、
既に政府や各調査会社で公表されている
データの中に参考になる情報が
あるか否かを事前に調べることを
おすすめします。
各調査会社のデータはそれぞれのサイトで
調べることもできます。
IRの発表で市場規模など
を調べることができますし、
シンクタンクのデータからの市場規模などを
リサーチすることができます。
意外と欲しいデータがそのまま
無料で手に入ることもありますよ。
ただし、インターネット上にある
調査結果を参考にする際は、
データ元やデータの取得方法が
信頼できるものかをチェック
してから使うようにしてください。
調査は大きく分けると
定量調査と定性調査があります。
数値データを分析する調査を定量調査と呼びます。
また、インタビューや行動観察など数値化
しない結果を分析する調査を定性調査と呼びます。
市場調査は全て自分で実施できますが、
次の場合は専門家のいる調査会社に依頼するほうがよいでしょう。
・自社の課題から調査設計に落とし込むのが難しい
・グループインタビューや行動観察など、専門スキルが必要
・調査したい相手に直接コンタクトする手段がない
・調査をしている母体を対象者に知られたくない
・客観的な視点で書かれた報告書が欲しい