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lazy_planet
捧
ほう、こんな所に雑貨屋あったんだ。
駅のホームから見える可愛い雑貨屋さんを見つめる。
電車が来る。今日は晴れ。明日は雨。
それで、来た電車は急行じゃないから乗らない、と。
通り過ぎる電車を見つめ終わるとまた可愛らしい雑貨屋さんが顔を出す。
仕事終わり、本当は行く予定じゃなかったイベントに急遽行きたくなって友達の約束をずらして駆け抜けた。
でもちゃんとイベントに間に合わなかったのが自分らしい。友達よ、色々ごめん。
本当に売れてるとか給料とか順位とかどうでもよい。
なんだって私にとっては1番かっこいい事には変わりない。大好きな事に変わりない。
貴方が大事にしてるものだから、私も大事にしたい。ただそれだけの事だ。
貴方が大切にしているものを共有できたらどんなに嬉しいか、楽しいか、幸せか。
考えても考えても答えは出ず。もはや答えなんて出したくなかった。私はどうなっても貴方についていくと決めたのだ。貴方がいればなんだっていい。
なんなら時の流れに答えを出してもらおう。我儘だが自分はまだまだ成長出来るはずだ。
なーんてね。
死にたいと言ったり何とも忙しい。
「ふうん…遅延ね……。」
駅のホームに取り残された私は、
来るのを待つことしか出来ない無力な人間だった。