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「無知の知」より「正論は取り扱い注意」じゃないか? ソクラテスを読んで気づいたこと
プラトン著『ソクラテスの弁明・クリトン』をたずさえて、おーつーさん主催の骨太読書会に参加した。
このイベントは、古典、文学、歴史、哲学などの教養書を参加者が持ち寄って、読書から得た学びや気づきをアウトプットするという内容だ。
わたしが『ソクラテスの弁明・クリトン』と出会うきっかけになったのは、近藤康太郎さんの『100冊で耕す』。
そこに加藤周一『日本文学史序説』、柄谷行人 他『必読書150』が紹介されていた。
「そっか〜、近藤さんがおすすめするなら、読むしかないな!でも、長編は体力が続かないから、ページ数の少ないものからにしよう」
という下心丸出しで、『必読書150』の中から選んだ。
のだけど、、、。
これがさあ、日本語で書かれているのに内容がさっぱり入ってこないの!
本の形をした睡眠導入剤ですか!?ってくらいに。
几帳面にひと文字ひと文字追うと強い睡魔に襲われるので、文章の勢いを感じるように流し読みをしてみた。
こうすると、自分なりの解釈というか、本にツッコミを入れる余裕が生まれた。
イメージで捉えるという作戦に手応えを感じると、この本が俄然おもしろくなった。
まー、ソクちゃんってば、アテナイの知識人に喧嘩売りまくってないか!?
そりやぁ、アンタ、恨み買っちゃうよ〜。
プラトンは「ソクラテス先生っ!」って夢中だったかもしれないけど、なかには「先生、炎上してる〜」って肝を冷やす弟子もいたかもしれない。
でもって、「伝え方が9割」と同じコンセプトの説を唱えた人が古代ギリシア時代にもいたとかいないとか……。
この本は「無知の知」について説いているけど、裏テーマは「正論は取り扱い注意」ではなかろうか?
おーつーさん、夏美さん、なるちすさんが紹介してくださった本も、自分では選ばなそうなジャンルで新鮮だった。
みなさんの実感がこもったお話のおかげで、難しそうな本との距離がぐっと縮まった気がする。
本ってやっぱりいいな〜。
本が好きな人って、やっぱり素敵だ〜。
このイベントで、読書のモチベーションがますますUPしました。
おーつーさん、ありがとうございました!!
次回の「骨太読書会」は2月18日だそうです。
お肌も心も乾燥しがちな冬こそ、本で知的潤いをヒッタヒタに満たしましょ〜。
『百冊で耕す』もおすすめ!
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