国内旅行体験記 #5
2017.10.6
懇親会に参加するために宿を取る。
いろいろ探してみたが、
できれば大阪駅から会社までの途中経路にあって駅近&予算内のホテルというのがなかなかない。
最終的に
「どこでも猫が出没する駅徒歩1分の宿」と悩んだが、
平日にそこまでネタに走るのもためらわれ、
大阪駅徒歩6分の宿を選択。
人気のないJR大阪駅は初体験。
世の中の人はこの時間まで飲んでいるのか、と感心。そして無意味な昂揚感。
0時を過ぎても三ノ宮行きの新快速がまだある。
大阪駅からヨドバシ側へ渡ろうと2階の通路を歩くと、ゲートが閉まっていた。
やむなく反対側に渡り、
中秋の名月に照らされながら夜道をてくてく歩く。
ホテルに到着、フロントの方がにこやかに応対してくれる。
「7時からになりますが、朝はささやかな朝食を用意しております」
しまった。ささやかな朝ごはんを買って来てしまった。まぁいいや、予算内だ。
部屋に入ると、リニューアルされただけあって綺麗。悪くない。
2名で予約したっけと不安になるほど全てのアメニティが2つあるが、全体的に悪くない。
浴室のドアだけものすごく古い。
天井が何かを嵌め込んだように低い。
まぁ許容範囲内。
ユニットバス最小サイズと思われる便座に、
見たこともないウォシュレットがついている。
「シャワーや洗面台でお湯を使った後にこのシャワートイレを利用する場合、熱湯が出てくる場合があります。」
とても自然体の文章だが、出ないようにできないものか。
出るまで熱湯かどうか分からないというのはサバイバルだ。
「おしり洗浄(WASH)」
「ビデ洗浄(WOMAN)」
という並べ方はこれで良いのだろうか。
気持ちは分かるが、巷で増えている海外観光客はこの選択肢をどう読むのだろうか。
部屋のカーテンを開けると、すぐ隣にマンションらしき建物の階段が見えた。
そっとカーテンを閉めた。
洗面所の水回りはリニューアル後らしく、綺麗な感じ。
左側の把手で温度を調節し、
右側のレバーを上下することで洗面所の蛇口か浴室のシャワーから適切な温度の水を出せる。
シャアアアアァァァァ キッ
危なかった。勢い余ってレバーを戻し過ぎた。
シャワーの方から出て水浸しになるところだった。
水とお湯を出しながらシャワーの温度調節をしなくて良い、というのはかなり有難い。
明日も早いからさぁ寝よう。
何度かホテル泊に慣れてくると「いかに質の良い睡眠を確保できるか」が至上命題になってくる。
今日は準備万端、めぐリズムを持ってきた。
これをつけて寝よう。
ごそごそとベッドに入り目覚ましをセットし、
枕元のライトをつけかけて気がついた。
ライトがない。
ふむ、そもそもスイッチがない。
ということは、浴室のドアの横にあるスイッチを消さないと部屋の電気が消せないということか。
仕方ないなぁ。
と、またベッドからごそごそと出て部屋の電気を消す。
思いのほか真っ暗になった。
見えない。
暗闇を泳ぎながらベッドに入り、めぐリズムの袋を開けようとして気がついた。
見えない。
勘で四隅を回しながら開けようとしたが、表裏も見えない。
仕方なく携帯のライトで照らしながらめぐリズムをペリペリと開けた。
めぐリズムを装着して寝たが、4時過ぎに目が覚めた。
深い睡眠の道のりはまだ遠い。
全体的には良かった。