逃げの起業 #毎日ネタ出し75日目

【タイトル】

逃げの起業

【あらすじ】

「起業します」

突然の告白に誰もが驚いた。起業する。そう言ったのは今年で35歳になる棚橋道大だ。彼は、今まで普通のサラリーマンをやってきた。特に起業に対して意欲を見せていた感じもなく、どちらかと言えば仕事に対して積極的な姿勢は見られない。

それが突然起業をするなんて、何か特別なコネでもあったりしたのかと誰もが思った。

「起業するって、何かやるんですか?」

同僚の一人が思い切って質問をする。

「いやぁ、それがまだ決まっていなくて」

棚橋は頭を掻きながら、頬を赤らめてそう答えた。同僚たちは沈黙する。起業するのに何をするか決まっていないなんてことあるのか。それはもはや起業するとは言えないんじゃないか。誰もがそう思った。

「き、決まっていない状態で、どうやって仕事するの?」

再び同僚が彼に質問をする。

「ま、まぁ、その辺は追々考えていくよ」

ダメだ。絶対に失敗する。ここにいる全員がそう思った。このとき、確かに棚橋には何も考えはなかった。起業しようと思った理由も、会社を辞めたいからだ。もう誰かの下で働きたくもない。だから起業しようと思ったのだ。つまりは逃げるための起業だった。

こんな話を聞けば、同僚だけでなく誰もが「失敗する」と思うだろう。しかし、彼は周りのそんな思いを裏切り、数年後に成功することになる。

逃げの起業から、果たしてどのようにして成功を収めることができたのか。

この物語は、そんな棚橋の起業人生を描いたものである。


色々な実験を行い、その結果を公開していきます!もし何かしらの価値を感じていただけましたら、サポートしていただけますと幸いです!