静寂の死 ＃毎日ネタ出し８７日目

【タイトル】

静寂の死

【あらすじ】

１つの出来事が人生を大きく狂わせることがある。私にとってその出来事とは、ほんの些細な注意だった。

やっとの思いで分譲マンションを購入した私は、憧れのマンション生活を満喫していた。しかし、その一年後に隣の部屋に人が引っ越してきた。その日から私の静かな日々は失われてしまう。

隣人はろくに挨拶もしないだけでなく、深夜まで爆音で音楽をかけたり騒いだりと大迷惑をかけてくる。さすがの私も堪忍袋の緒が切れ、夜中に注意をしにいった。

「いま何時だと思ってるんだ！　好い加減にしろ！」

感情的になり思わず怒鳴ってしまったが、そのおかげで少しスッキリとした。そして騒音も鳴り止み、私は久しぶりに静かな眠りにつくことができた。しかし、これが私に撮っての最後の静寂となる。

翌日、仕事に行ってから自宅に戻ると、玄関に大きなキズが出来ていた。私は何が起こったのか理解できなかった。

そして、その翌日からも様々な形で私の家に嫌がらせが続く。そう、隣人の仕業だ。

そして、私と隣人の長くて暗い戦いが始まったのだ。この戦いが私の人生を大きく狂わせることになるとは知らずに。