案外いける
長男小学校卒業式の前日。
私にはどうしても、彼の卒業までにやりたいことがありました。
それはサーフィンに行くこと。
学校に「 行けない 」から「 行かない 」という気持ちになれ、何を思ったのか「サーフィンををやってみたい。」と言い出した長男。
長男の不登校とともに親子で始めました。初めてウエットスーツを着て海に入った彼の目には何が映っていたのでしょうか。そして、海にお礼と卒業の報告を伝えたいという気持ちもありました。
3月中旬、その日の波は程よくテンポのいい波。心地よい時間はあっという間です。そして、家に戻ってから長男に聞いてみました。
「ねぇねぇ、初めてサーフィンして板の上にたったとき、どんなこと思ったの?」
「あぁ?なんも考えてねーよ、たぶん。」
「あ、でもね、『 案外いける! 』 って思った。」
長男の長い長い小学校生活のその締めにでてきた言葉は、「案外いける。」でした。なんだか間違っていない気がします。
そして中学入学。スマホデビュー。初めて作った自分のアカウント。
そのアカウント名には「1173(イイナミ)」の数字。
「案外いける。」ね、これからも。「いい波」乗れよ。