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セレンディピティと息抜きのち、一人街歩き【失恋から立ち直る方法●】[2024/11/15]

私の記事を追いかけてくださっている方は覚えているだろうか。
婚活初期に滅入る気持ちの反動でお見合いダブルヘッダーを振りきるように夜に相席屋に行って、帰ろうとした最後にめちゃくちゃ楽しい人と出会って朝まで飲み明かしたことを。

ここではTさんと呼ぶことにしよう。

Tさんとはまた是非飲みましょうと連絡先を交換していたが、普段の生活拠点が離れていることもあり、その後お互いに連絡することもなく、その後、私のひと夏は結婚相談所婚活で過ぎていった。

婚活お休み期を迎えつつあった10月末、たまたま話題的にこれは絶対Tさんに振るべき話だなぁというきっかけがあって、連絡を入れてみた。
そしたら、そのあとどちらかが近くに行くことがあったら飲みましょうという展開になった。

今回私の出張先がTさん生活圏のため、約5か月ぶりに再会することと相成った。

私は気の張る一人での客先打合せだったため 、打ち合わせ後はまったりカフェにこもって打合せのまとめや、仕事を片付けて、待ち合わせまで時間を潰した。

1回しか会ったことがないから顔を覚えているか心配だったが、直前に決めた待ち合わせ場所で迷うことなくすんなりmeetでき、お店はTさんが選んでくれたところに連れていってもらった。

初めて会ったときと変わらず、最近の仕事の話から入って、サブカルチャーの話、最近インプットした映像作品や本の話、休みの日何してるかというような話をした。

このTさんの良いところは、楽観的で明るいこと。
かといって明るすぎない。けど言っていることが前向き。
何か成し遂げたいと強く思い詰めているタイプではないけれど、良い意味でその場当たりで楽しいことをやって生きていこうというのが行動原理になっていて、それは仕事にも遊びにもベクトルが精一杯向いている。
多分、楽しさややりがいを仕事にも感じることに価値を持っていて、そのあたりが共感できるから飲んでいて楽しいのだと思う。

仕事の領域は全然違うけれど、人に喜んでもらう仕組みを作るみたいな共通点があるのと、ミーハー話が好きなのもあり、話題に事欠かないというのもあるかもしれない。いくらでも話せちゃう友達のノリだ。

実際問題、今回も勧めてもらった本とかお店とか、読んでみたいな~、行ってみたいな~と素直に思った。
雑食とはいえ、出会いの場で人にオススメを聞いてみたものの、その作品に全然食指が伸びないときってあって、そう考えると興味の方向性が似かよっているのかもしれない。(ちなみに興味がない場合、長編ドラマやアニメは全部見れないが、映画はおすすめされたら必ず観るようにしている。)

今回も知らない分野のことで勉強になることもあった。

真面目なキャリアプランについての話題にもなったが、私が最近記事でも書いているように、ちょっとここ1、2年このまま行って良いのか、行く先に迷いを感じているんだという話をポロッとしたら、誰よりも前向きなアドバイスをくれた。(Tさんは、私より3歳ほど人生の先輩だ。)

いま、仕事に対して、何らか楽しさややりがいを感じていたり、お客さんからの言葉で良かったなぁと思えることがあるなら続けるべきだ、ということ。

自由になりたくて、独立したり転職を目指す人もいるけれど、それこそ転職エージェントだって転職をしない方をおすすめする場合もある。動かない判断も全然悪いことじゃないよね、ということ。

Tさん自身が、前に話したときは、転部になってからちょっと仕事のモチベーションがいまいち、、みたいに言っていたが、最近は今の業務の深みみたいな部分も見えてきて面白さも感じてると今回は言っていた。
その一方で今の組織に奉公して骨をうずめるかどうかもはっきりとは決めてないそう。
人生でやってみたいこともあるらしい。

今回は最初素面で、しかも仕事帰りに会っているので、全然盛り上がらなかったらどうしようとちょっとだけ思っていたけれど、Tさんも楽しかったと言ってくれた。
私もプレッシャーのかかる昼の仕事から解放された反動かいつもよりは多くアルコールを摂取して、ゲラゲラ笑いながら話していた気がする。恋愛とか友情とかあんまり考えず、普通にとっても楽しかった。

話していて楽しい人と喋るということは、かなり息抜きになる。
また近場に寄る際は飲みましょうってことで、今回はちゃんと電車がある時間で解散した。

ただし・・・私は出張先から自宅まで帰れる時間ではなかったので、あらかじめ調べておいた温泉施設に行き、ハンモックに揺られながら朝までのんびりまったりと過ごした。

朝からは、大好きな行き先を決めない一人街歩きをした。

全部偶然と思いつきだけど、今回は素敵なカフェでモーニングして、気持ち良い日本庭園でカルガモと戯れて、前から行ってみたかった某サブスクサービスがやっている実店舗を覗いて、古本屋で立ち読みして、ご当地の店で丼を食べた。

お昼寝するカルガモ



モーニングをいただいたカフェに
serendipity of life
とディスプレイしていて、今の私はまさにそうだなと嬉しくなった。

何かに一生懸命時間を使うことは、他のことに時間を使うことを諦めている(犠牲にしている)という考え方を最近どこかで読んだ。
今週の行き先を決めない街歩きたちは、一見今を楽しんでいるだけで、息抜き以外の意味は見いだせないものかもしれない。
でも私は楽しい。何にも追われず、心にゆとりを感じている。

先日の自分甘やかし街歩きも、次の日の仕事は何だか体の疲れの割には頭がスッキリして前向きに取り組めたので、全く違うことをして過ごすというのはやっぱり効果があるかもしれない。

時間の限り歩いて楽しもう。また偶然何かに出会えるかもしれないから。

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