JAMESONのCMから2年かけてつながったアイリッシュコーヒー【失恋から立ち直る方法●】[2024/11/23]
2022年の楽曲、SIRUPの「Superpower」。
当時、YouTubeの広告でもよく流れていたから、覚えている人もいるだろう。印象に残ったのはきっと私だけではないはず。
SIRUPを認知したのは、Hondaのcm曲「Do Well」だったと思うので、これがきっかけではなかったが、このcmの「Superpower」が、よりSIRUPを意識した1曲だったのは間違いない。
(去年には元V6の三宅健に楽曲を提供していたりもする。)
その時に、JAMESONというワードも何となく頭に残ってはいたが、ウィスキーに詳しい訳でもないので、お酒のcmなんだな~、楽しそうにしてんな~ぐらいの感想だった。
お酒は美味しいと思うし、お酒の場は嫌いでない。
ただ、普段外では、いわゆる付き合い程度や嗜む程度にしか飲まない。一口で倒れることはないが、中身の理性よりも先に顔が赤くなってしまうため、外では、先に飲むのを止められてしまうことが多い。(結果、皆が酔いつぶれた頃には酔いが覚めて介抱係になった学生時代。。)
そんな中、ここ2~3年お酒に触れる機会が増えた気がする。
例えば、沼落ち失恋の彼に出会う前に親戚経由でお見合いした人もバー大好好き人間だった。
何故かホテルラウンジでお茶した後の2軒目に、昼間からやっているバーに連れて行ってもらい、蘊蓄を沢山聞かせてもらった。その人を紹介してくれた親戚の知り合いの年配のおばさまは、後でその話を聞き、呆れかえっていたが、私は知らない分野の話を聞くのが好きなので、興味津々、楽しかった。(まあその人も結構な無気力人間で、ご縁はなかったのだけれど。)
沼落ち彼も仕事でよくお酒を飲まなければいけなくて、無理して飲み続けた結果量を飲めるようになってしまった人だった。(一緒に飲んだら楽しかったし、私が飲み切れなかった分も飲んでくれたけど。)
その他にも、丁度仕事でワインや日本酒の銘柄を調べなければいけなくなったり、出張時に地方で美味しい日本酒をいただく機会があり、ちゃんと銘柄と味を分かって飲めるようになりたいと真面目に思い始めた頃ではあった。
さて、先日記事にも登場したTさん、この人もとてもお酒全般に詳しく、最近彼の中では、ウィスキーが熱いらしかった。
話の途中で、私が先日某所で飲んだ珈琲焼酎の牛乳割りが美味しかったと言ったら、だったらアイリッシュコーヒー好きなのでないかと、ひとつのカクテルの名前を教えてくれた。
今度バーに行く機会があったら、頼んでみたいのだけれど、簡単な材料でできそうだったので、わがままリストに書いて、まずは家で嗜んでみることにした。
材料はこれだけ。
・ウィスキー・・・色々調べたら、できればアイリッシュウィスキーが良さそうだった。
・コーヒー・・・インスタントでもいいらしい。濃い目に入れる。
・シュガーまたはシロップ・・・家で使っている三温糖にした。
・生クリーム・・・本当は、立てすぎない方が良いらしいが、別の目的で買っていた泡立て済のクリームがあったから代用。
・スパイス・・・シナモンやナツメグ。シナモンパウダーが家にあった。
家になかったのはウィスキーのみ。
ここで、ネット上の情報を見たところ、アイリッシュコーヒー向きのウィスキーとして、アイリッシュウィスキーで無難に手に入りやすいJAMESONの名が上がる。
2年の時を経てつながった!これがJAMESONか!
いそいそとJAMESONを買い込み、夜ゆっくりと時間が取れる休日を待った。
作り方も至ってシンプル。
①グラスを温めておく。
②ウィスキーと砂糖またはシロップをグラスに半分ほど注ぐ。
③コーヒーを注ぎ入れる。
④生クリームを載せ、スパイスを振る。
それで出来上がったのが、自作「アイリッシュコーヒー」。
お味はというと、カルーアミルクともコーヒー焼酎とも違って、度数の高いウィスキーの強さがぐっとくる感じはある。
ただ、コーヒー、砂糖、生クリームで割られているので圧倒的に飲みやすい。温かいから、ホットワインを飲んだ時のように、体が芯から温まってくる感じだった。
小さなグラスで、本を読みながら少しずつ飲んだので、本当にほろ酔い程度。
これは、是非プロのバーテンダーさんが作るのを飲んでみたいな。
ちなみに、読んだ本は、村上春樹さんの、「もし僕らの言葉がウィスキーであったなら」。(この本もTさんのオススメだったので折角ならとセットで味わってみた。)
1時間もかからずサクっと読める100ページあまりの文庫だが、村上春樹さんがウィスキーを嗜む旅にスコットランド、アイルランドを訪れた話をまとめたもの(雑な説明ですね・・・。)。
その土地でウィスキーを作っている人々から感じる誇りや、村上春樹さんを通して飲んだことの無いウィスキーの味を想像させられるようなエッセイだ。
そして、この記事をSIRUPを聴きながら書いた。
予定のない休日の夜、こんな至福の1人遊びをして楽しんでいる。