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大好きな本と文具に浸る時間 その1 BOOK HOTEL編
先日、またまた仕事に引っかけて、丸一日好きなことをして過ごしてきた。
今年は出会いも悔いなく取り組むつもりだけれど、やりすぎて消耗していった昨秋の反省を踏まえて、好きなことにどっぷりと浸かったり、親しい人と過ごすような、仕事ともまた別の脳みそを使う時間を確保すると決めている。
今回は、大分前から決まっていた日程だったので、満を持してBOOK HOTEL神保町に予約をしていた。本がコンセプトになっている宿泊施設が何か所かあることは、何年も前から知っていて、是非泊まってみたいと思っていた。カプセルホテル式のところもあるけれど、ここはしっかり個室で普通にホテルだ。立地は神保町の駅近で、東京ドームへのアクセスも良いので、レビューを見ていると、コンサート遠征などで泊まる人も多いみたいだ。本屋さんがいっぱいある神保町に泊まれるということに、そもそもワクワクする。
※ちなみに、BOOK HOTELさんは、BOOK婚という結婚相談所も運営されている。(以前より興味はあったが、すでにIBJ系列の結婚相談所で活動していたので、入会はしていない。)
noteもされています。
ともかく、本がコンセプトのホテルとは、どんな感じなんだろうと楽しみにしていた。
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着いてみると、本当に「本」が沢山あるホテルだった。
1階のエントランスや待合スペースにも本棚が置かれているし、各フロアごとにテーマが定められていて、宿泊者なら、自分が泊まるフロア以外の本も自由に閲覧できるようになっていた。3冊までなら、自分の部屋にも持ち込んでも良いとのこと。
各本には、おすすめコメントも付けられているので、本選びの参考にもなる。全体の部屋数は決して多くなく、今回はツインのシングルユースで、広い部屋を1人で贅沢に使わせてもらった。
お部屋に入ると、可愛い壁紙にゆったりとしたベッド、デスクも広く、仕事をするのにも良い。実際、少し仕事が残ってしまっていたので、チェックインしてしばらくはPC作業をしていた。
部屋の中には、2か所に小さな本棚があり、十数冊程度ずつ本がディスプレイされたり、収められている。ベッドサイドにも本がディスプレイされていた。
これまた引き寄せたなって思ったのは、私が止まったフロアのテーマが、「恋に恋して」だったのだ。
普通の、一般的な宿泊予約サイトから予約したのに、なんだか素性見られてるんじゃないのと思うようなチョイス。
そして、枕元に飾られていた本のタイトルに笑ってしまった。とくとご覧あれ。
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この場にいて本を読まないのはもったいな過ぎる!
手早く仕事を片付けて、道を挟んで向かいにある「大戸屋」で夕食を食べ、コンビニに寄って足早に戻った。
帰りにフロントで、ホテルのオプションサービスの「ブックペアリング」をオーダーしてみた。
1,000円で文庫本(タイトルはシークレット)+ドリップコーヒー+チョコレートのセットを楽しめる企画だ。
確か4色?の中から1つ色を選ぶ方式になっていた。私は、泊まったお部屋のコンセプトに寄せて、「ピンク」にしてみた。
中身はこんな感じ。
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一晩ではお部屋内の本だけでもすべてを読み切ることが難しいが、タイトルは写真やメモで記録したので、他のフロアの本も見に行くことにした。各フロアのテーマに沿ってどういう選書がされているのか興味があった。
ホテルのリーフレットを手に一通り見て周り、「ビジネス書」と「ライフスタイルを整える」がテーマのフロア棚から、その瞬間に読みたいなと思った計3冊を借りた。これがまさに本と出会えるを演出するBOOK HOTELの醍醐味だ。
読む本が決まったので、さっとお風呂に入って、22時頃から、温かい紅茶を片手にひたすら読書に没頭した。
お部屋に置かれているマグカップが、また温かみのある品で、読書に花を添える。(紅茶とおやつは買ってきた 笑)
本を読むためにここにいるのだから、と、貪るように読んだ。部屋が広いので、デスクで読んで疲れたら、ベッドに寝転んで続きを読んだりと好き放題。大きな画面のテレビもあり、音楽番組をBGMにした時間帯もあったけれど、やっぱり本に集中。本を読むための空間ということで、図書館とも似ているかと思うけれど、図書館ほどダーッと本が並んでいる訳でもなく、程よい量の本と出会えるので、より本に集中しやすかった。
プライベート空間が担保されて、必ずしも周りに配慮して静かに過ごさないといけない訳でもなく、どんな格好、どんなポーズをしていても良くて(いや、逆立ちして読書をするわけではないけれど)、日常からも切り離された環境で本を読めるって最高だ。贅沢な時間が過ぎる。
3冊目(コミックエッセイ)を半分ぐらい読んだところで睡魔に襲われたので、そのまま寝た。それもまた良い。
その2に続く