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開発組織の急拡大を見据え、高水準のマネジメントを持続できる仕組みを構築。メンバーが気兼ねなく挑戦できる組織を目指して

不動産テック領域で急成長を遂げている株式会社カナリー。事業拡大に伴い開発組織の大幅な拡大を進める中、開発本部のVPoE(Vice President of Engineering)である高山綾太さんは、組織を健全に成長させるためのマネジメント体制の整備が必要だと感じていました。事業を継続的に推進できる強い組織づくりを目指し、EVeMのサービスを導入した同社には、どのような変化がもたらされたのでしょうか。サービス導入後の組織の変化やその活用方法について詳しくお話を伺いました。

開発組織の急拡大を支える、健全なマネジメント体制の構築を決意

―――VPoEとして開発組織を率いる中で、マネジメントに関してどのような課題をお持ちだったのでしょうか?

実は、現時点で差し迫った課題に直面している訳ではありませんでした。しかし組織が拡大する中で、将来的にいくつかの課題が表面化する可能性があり、それらが表面化してからでは対応が後手に回る恐れがあると感じていました。

まず、組織を今後現状の数倍にも拡大することを考えたとき、既存のマネージャー陣が持つ我流に近いマネジメントノウハウをそのまま標準化するだけで組織が健全に成長できるかどうか、疑問を感じるようになりました。

また、中長期的に事業を推進できる開発組織を作るための採用も同時に強化していましたが、規模の拡大に伴い現メンバーの中からマネージャー候補を育成していく必要も生じました。しかし現状では、一定規模以上のエンジニアチームをマネジメントした経験があるメンバーが不足しており、採用強化と同時にマネージャー育成の必要性も高まっていました。

―――マネジメントの基盤を整える上で、EVeMに相談してくださったのはなぜですか?

EVeMのことは、長村さん(長村禎庸/EVeM代表)の書籍で存在を知りました。私が初めてマネジメント業務に携わるようになった頃、参考になる書籍を探していて、その中で出会ったものです。長村さんの書籍の内容を私もマネジメントの現場で一部実践していて、人事責任者も同様にその書籍を読んでいたこともあり、「ベンチャーのマネジメントのことなら」と第一にEVeMの名前が候補に挙がりました。

―――導入を決められた際の決め手はありましたか?

EVeMのプログラムが、拡大期の企業に起こりがちなリアルな課題に沿っていて、当社におけるマネジメントの現場にも組み込めるような内容になっていたことです。他社のサービスも検討しておりましたが、自社と似たフェーズの企業に特化したものはあまり見つけられせんでした。

実際にトレーニングの体験セッションも受講し、EVeMで学んだ内容を日々の現場に活かす具体的なイメージを持てたことが、導入を決定した最も大きな理由です。

高い水準でマネジメントを継続できる仕組みを組織として実現

―――高山様も実際に受講された中で、どのようなところに価値を感じられましたか?

「マネジメントができている状態とは何か」という点について、参加したマネージャー全員で認識を共有できるようになり、社内でのマネジメントに関する課題が建設的に議論しやすくなった点です。通常、マネジメントの議論は各自の経験に基づいた独自のマネージャー像をもとに進めてしまいがちですが、共通の「あるべき状態」を深く理解していることで、日々の課題に対して適切な議論ができるようになりました。

また、セッション中に「チーム内にこうした課題があるが、どう対処すべきか?」と質問した際、トレーナーの方から多様な視点でアドバイスをいただけたことも大変有益でした。さまざまな角度から具体的な回答があり、非常に参考になりました。

―――組織としての効果はどのように感じられていますか?

「仕組みとして運用が回る状態」を作ることを目標としていたため、EVeMのプログラムを通じて、メンバーが増えても高い水準でマネジメントを継続できる仕組みを回し始めることができた点に価値を感じています。ただし、EVeMの学びを組織としてより大きな成果に繋げるためには、受講者一人ひとりの意識的な取り組みが欠かせません。当社では、学んだことを組織に還元するために、受講メンバーで定期的にミーティングを行い、「学びを踏まえてどのように仕組みや運用を変えていくか」を話し合い、その内容を都度実行に移しています。

今後も組織の人数や構成の変化、所属するメンバーの特性に応じて、仕組みを見直していく予定です。このような変化に対する議論を、手探りではなく具体的な根拠や共通認識をもとに進められるようになったことも大きな助けとなっています。

―――サービスの導入を投資として振り返った際、どのように評価されますか?

組織の仕組みに対する投資は、短期的な効果だけでなく、中長期的な視点で成果を感じられるものだと思います。マネジメントの仕組みを構築することによる効果は一時的なものではなく、長期にわたって持続的な価値をもたらすものです。もちろん、実際にその仕組みを作り上げ、組織に定着させるのは受講者である私たち自身です。受講後に得た知識を活かし、しっかり仕組みとして組織に取り入れられれば、この投資は非常に意義あるものになると感じています。

メンバーの挑戦を支え、事業を力強く推進する開発組織へ

―――今後、どのような組織を作っていきたいですか?

当社の事業を力強く推進できる開発組織を築きたいと考えています。具体的には、各メンバーが自律的に考え提案し、それらを実行に移すことで、高品質のプロダクトをより高速に提供できる組織です。"もっといい「当たり前」をつくる"という当社ミッションの実現・事業成長に向け、開発組織がそのような形で高いパフォーマンスを発揮し続けられることは不可欠な要素だと認識しています。そのためにも、まずはマネジメントチームが適切なマネジメントを行い、メンバーが気持ちよく働ける環境を整え、安心して挑戦できる組織作りを進めていきたいです。

高山様、本日は貴重なお話をありがとうございました。
今後のカナリー様の益々の発展を、心より応援しております。

EVeM HERO INTERVIEW
インタビュイープロフィール
株式会社カナリー

高山綾太 様
取締役 開発本部長 / VPoE

※上記の役職はインタビュー当時(2024年10月時点)のものです

▼株式会社カナリー 様について詳しく知りたい方は、下記からご覧ください。
https://corp.canary-app.jp/

▼EVeMの法人向けプログラム(マネ型)についてのご相談・お問い合わせは、下記からお気軽にご連絡ください。
https://manekata.com/contact

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