あまりにも早すぎた、新婚気分からの目覚め~モラハラは突然に!
オットのモラハラが初めて発動されたのは、なんと結婚一日目だった。
それにしても、もう少し我慢できなかったものか。
憎らしいほどわかりやすいが。
結婚式を無事に終えたあと、新婚旅行までの間が三日間ぐらい空いてしまったので、新居のアパートで引っ越したままになっていた私の段ボールを開ける作業をしていた。
オットは手伝いもしなかった。
そして夕方になって「風呂に入る!」と言うのでお風呂を沸かした。
私が夕食の支度をしていると、お風呂から出たオットが何やら叫んでいる。
手をとめて「なに?」と聞きに行くと、「バスタオルと着替えは⁉️」と裸のオットに怒られた。
私は「⁉️」と思いながらも、バスタオルと下着を探して持っていった。
お礼ぐらい言うのかと思ったが、それどころではない、その時に私に投げつけられたセリフは一生忘れない。
「まー‼️気のきかない女だなー‼️」
精一杯ドスをきかせた声で、目を三角にして怒っている。
私は一瞬何が起こったのかわからず、その場で凍りついてしまった。
「ご…ごめんなさい。」驚きのあまり泣きそうになるのを堪えて、ついつい謝ってしまった。
オットが満足そうにニヤリと笑った。
それがその後のいびつな夫婦関係を築いてしまうきっかけとなってしまった。
ここでおさらいしておこう。
オットは結婚式までは、私の前で怒らない人だった。
今となっては「優しかった」かどうかまでは自信がないが。
オットは間違いなく最初から、モラハラの素質を備えていた。
だが、それをスパーンと見事に引き出してしまったのは私かもしれない。
私があの時
「今手が離せないから、バスタオルぐらい自分で用意してよ❗」と言い返していたら…。
その後の数々の理不尽な暴言にも
「亭主関白を気取りたいだけなんだ」なんて甘く見すぎていなければ…。
私たちの夫婦関係はかなり違ったものになっていたのかもしれない。
そりゃあ、お義姉さんの家に泊まりに行けば、バスタオルも用意してくれるでしょうよ。お客様だから。
でもさすがに下着は用意してもらっていないよね…。 …ね…?
何を思って、新婚の妻にいきなりあんな暴言を吐こうと思ったのか。
たまたま虫の居所が悪かっただけなのか…。
その頃の私は、結婚前は穏やかに見えたオットがたったの1日で豹変してしまったことに、まだ気づきたくなかったのである。